Win XPで、CS2を使って出版物の組版をしています。

CS2の新機能「段落行取り」は、多用したい機能なので期待していたのですが、この勉強室 Study RoomのCS2　No.3の追記に書かれているようなバグがありました。

このたびのアップデーター4.0.1でこれが修正されたと聞き、期待して試してみました。その結果報告です。

たしかに修正されたように見えますが、新たなバグがありました。
このような手順で試しました。
「3行取り2行見出し」などという名前で段落スタイルを作成します。書体、級数、行送りなどを任意に指定します。その「グリッド設定」で「行取り」を「3」行とし、「段落行取りを使用」にチェックを入れます。
そして、見出しの段落にこの段落スタイルを適用します。するとほぼ期待どおりなのですが、新たなバグが出ました。この見出しと直前の本文段落との間に不要な１行が入ってしまうのです。
段落スタイルを使わず、段落パレットで手動で設定しても、全く同じ結果です。
回避方法は、説明不能ですが、直前の本文段落にカーソルを置き、文字かスペースか改行マークなどを挿入したとたんに、不要な１行は消えます。そこで、挿入した文字などを削除しておけば、一応ＯＫです。
Ver.4.0よりはましなので、これで使ってはみますが、これぐらいのことはもっとすっきり修正してほしかったなぁ。

関連した機能で、苦言というか、要望をもう１点。
こういう複数行見出しは、強制改行を入れてレイアウトを調整する必要がおこります。ところが、この見出しに強制改行を入れると全く別の動きをしてしまいます。
やむを得ず、僕は強制改行ではなく、全角スペースをいくつか挿入して調整しています。この場合、上記段落スタイルの「インデントとスペース」の項目で「揃え」が「均等配置（最終行左／上揃え）」になっていると、見出しの隣の行と字送りがずれて見苦しいので、「揃え」は「左／上揃え」にしておいた方がいいようです。

上記の動作は、アドビサポートでも「確かにそのように動作しており、不具合と思われる」と確認してもらっています。