品種分類上、包んで保管したり運ぶなど包装に関わり、それを主な機能にしている紙として段ボール原紙、紙器用板紙および包装用紙などがあります。前二者は板紙に、後の包装用紙は紙に分類されています。段ボール原紙はすでにまとめましたので、今回は紙器(しき)用板紙について説明していきます。
紙器用板紙とは、その品種分類
紙器用板紙は、分かりやすくいえば箱状の容器に使われる板紙のことですが、品種分類上、原料構成、品質、用途などにより白板紙(しろいたがみ)、黄板紙(黄ボール)、チップボールおよび色板紙(色ボール)の4種類に大別されています。さらに紙器用板紙は表1のように細かく区分されていますが、対応英語は「boxboard」(JIS P 0001)で、製函での作業特性と強度が要求され、用途によっては印刷適性、表面加工特性なども要求されます。
紙器用板紙 | 白板紙 | マニラボール | 高級白板紙 | アイボリー | 塗工 |
非塗工 | |||||
カード | 塗工 | ||||
非塗工 | |||||
特殊白板紙 | アイボリー | 塗工 | |||
カード | 塗工 | ||||
一般マニラボール | 塗工 | ||||
非塗工 | |||||
白ボール | 塗工白ボール | ||||
非塗工白ボール | |||||
黄板紙 | |||||
チップボール | |||||
色板紙 | クラフトボール | ||||
茶ボール | |||||
ねずみボール | |||||
その他の色ボール |
(注)なお2002年の改正で白ボールの塗工、非塗工の区分はなくなっています。