雑種紙の生産量推移
表2に最近の雑種紙の生産量推移を掲げます[日本製紙連合会「紙・板紙統計年報」、日本製紙連合会 統計資料から抜粋]。
品種 | 06年 | 07年 | 08年 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
加工原紙 |
768 (80.5%) |
773 (80.4%) |
645 (77.9%) |
83.5% |
電気絶縁紙 |
21 (2.2%) |
23 (2.4%) |
20 (2.4%) |
84.5% |
9.0 (0.9%) |
9.2 (1.0%) |
9.0 (1.1%) |
98.2% |
|
その他工業用雑種紙 |
103 (10.8%) |
108 (11.2%) |
100 (12.1%) |
92.8% |
工業用雑種紙 |
902 (94.5%) |
913 (95.0%) |
775 (93.6%) |
84.8% |
家庭用雑種紙 |
52 (5.5%) |
48 (5.0%) |
53 (6.4%) |
111.5% |
雑種紙計 |
954 (5.0%) |
961 (5.0%) |
828 (4.4%) |
86.1% |
紙合計 |
19,066 (61.3%) |
19,192 (61.3%) |
18,826 (61.5%) |
98.1% |
紙・板紙総計 | 31,108 | 31,266 | 30,625 | 98.0% |
表2について説明します。2008年の紙(洋紙)合計に占める雑種紙の生産量比率は4.4%と小さく、また前年比86.1%と大きく減少しています。工業用雑種紙と家庭用雑種紙の比率は、およそ9:1で、そのうち工業用雑種紙のなかの加工原紙がおよそ80%を占めます。次に生産量比率が高いのはその他工業用雑種紙、家庭用雑種紙、電気絶縁紙、グラシンペーパーの順になりますが、いずれも生産量が減る傾向にあります。
なお、08年の前年比は、雑種紙計86.1%、工業用雑種紙84.8%、家庭用雑種紙…111.5%で、工業用雑種紙は主力の加工原紙をはじめ、軒並み減っていますが、家庭用雑種紙は11.5%と伸びています。しかし、過去の生産量をみてみますと1995年116千t、2000年87千t、さらに08年53千tと長期的に見て減少傾向にあります。紙・板紙のなかで量的に少ない雑種紙ですが、数多くある品種のなかで淘汰されながら今後とも生き延びていくことでしょう。
(2009年7月1日)
参考・引用資料