コラム(104) 「紙はなぜ」(24) マットコート紙はなぜ乾燥が遅いのでしょうか?

マットコート紙はなぜ乾燥が遅いのでしょうか?、などです

前回の続きです。今回のテーマは「マッコート紙はなぜ乾燥が遅いのでしょうか」などです。

 

まず、マッコート紙はなぜ乾燥が遅いのでしょうか、です。

マッコート紙が乾燥が遅い理由は、第1にマッコート紙は艶ものアート紙に比べてインキ盛り量が多いからです。用紙表面がマット状なため、インキ量の係数がアート紙1.0に対しマットコート紙1.4と約40%多くインキを盛らないと、必要濃度が得られないからです。

第2の理由は、マットコート紙のPHは4.0~5.5の間で酸性タイプが多く、酸性によるインキ乾燥の遅延が考えられます。マッコート用インキは、通常のインキより顔料が多く入っているため濃くなっています。ドライヤー・裏移り防止剤も多く、また表面強化剤のワックスも入っています。これにより、通常のインキの盛り量と同じ程度でアート紙と同じ程度の濃度が得られます。また、裏移りやインキの擦れの問題も解消されています(以上、マッコート紙はなぜ乾燥が遅いのでしょうか - Google 検索から引用)。

 

次に、カニ缶の中の紙包みはなぜあるのでしょうか、です。

ののちゃんと先生の問答です(asahi.com:カニ缶の中の紙包みなぜ? - ののちゃんのDO科学から引用)。

 

ののちゃん このあいだカニの缶詰を食べたよ。カニ肉が紙に包んであったけど、どうしてかな。

藤原先生 カニ肉の変色を防ぐためよ。缶の材料の鉄に触れると、肉の表面にごまのような黒い点ができて、見た目が悪くなっちゃう。だから缶と肉を紙で仕切って、直接くっつかないようにしてあるの。

ののちゃん どうして肉が黒くなるの?

先生 缶詰は、空気が入らないように注意しながら缶に材料を詰めて100度以上に加熱してばい菌などを殺してあるの。だから長い期間腐らずに保存できるんだけど、加熱のとき、肉の中にあるイオウという物質がしみ出てきて、鉄とくっついて黒くなるのよ。

ののちゃん 牛肉や魚の缶詰には紙がないよね。カニだけの問題なの?

先生 イオウは動物の肉にたくさん入っているの。だから、果物は変色しないけど、牛肉や魚は同じように黒くなるわ。食べても問題ないので材料が牛肉など濃い色のものには紙を使う必要がなかったの。本当は、今の缶は表面から鉄が出てこないように工夫されているので、紙はいらないかもしれないの。ただイメージがいいからカニ缶にはまだ紙が入れてあるし、ホタテやエビなど、肉の色が白いほかの缶詰でも紙を使っていることがあるわ。

ののちゃん うまいこと考えたもんだね。

先生 1900年ごろに北海道の缶詰業者が発明した方法なのよ。水を通さない硫酸紙という紙をドイツから輸入して、肉と缶を完全に仕切るようにしたのが成功の秘密。見た目がいいので輸出もされるようになったわ。

ののちゃん そもそも、缶詰はだれが発明したの。

先生 1804年にフランス人が発明したビン詰めが原型とされているわ。皇帝のナポレオンが、軍隊が持ち歩いても腐らない食品を募集した時に出たアイデアで、賞金をたくさんもらったそうよ。その後数年で、割れにくい缶にも食べ物を詰めるようになったの。

ののちゃん カレーなんかのレトルト食品は?

先生 50年ほど前にアメリカ軍が発明したの。空気が全く入らない特別な袋に入れてあって、かさばらず持ち運びやすいわ。

ののちゃん 缶詰には賞味期限が書いてあるよね。

先生 おいしく食べられる期限という意味(いみ)よ。腐らずに保存できるといっても、食べ物は少しずつ変化して、ごたえがなくなったり、おいしい成分が減ったりするの。それにあまり長く保存していると缶がさびて穴が開くかもしれないわ。おいしい賞味期限のうちに食べるべきね。(取材協力=日本缶詰協会専務理事・増田寛行さん、構成=長野剛)

 

参考

蟹缶の白い謎の紙(商品データ 何でも事典などから引用)

蟹(かに)缶を開けると、蟹の身が半透明な紙に包まれている。それでは、あの半透明な紙の正体は何だろうか。その紙の正式名は「硫酸パーチ」(硫酸紙)で、水や油を通さない性質を持ったもので、バターを包む紙もこの硫酸紙である。名前こそちょっと怖い硫酸紙であるが、製造過程で硫酸が使用されるためで紙には硫酸は残っていないので大丈夫である。なお、外観が羊皮紙に似ているので、パーチメントペーパー(parchment paper)ともいう。(注)パーチメント=羊皮紙

なお、蟹のたんぱく質(アミノ酸)には微量の硫黄成分が含まれている。肉や魚にもあるが、この硫黄成分がブリキのすずと化学変化をおこし硫化鉄を作り色も黒ずんでとても見栄えがよくない。特に蟹のような色の薄い白い食品の場合は目立ってしまう。

この硫酸パーチは蟹と缶の成分の化学変化を防ぐ役目がある優れ物だ。蟹は金属に長い時間触れていると“ストラバイド現象"という化学変化を起こし、ガラス状の小片(結晶物)を作りやすく、味も色も悪くなり、せっかくの御馳走が台無しになってしまうので、紙で化学反応を防いだというわけだ。ただし、長時間たつと紙で包んであっても「硫酸パーチ」は化学変化を100%防ぐことが出来ないという報告もあり、もっとも食べても人体に影響はないが、やはり蟹は新鮮なものが一番といえる。

 

そして、感熱紙に印字された文字はなぜ消える、です(感熱紙の文字はなぜ消えるの?などから引用)。

お店でもらうレシートとか印刷で使う感熱紙(正しくは感熱記録紙)に印字された文字は、ある程度時間が経ったら消えてしまいます。また、感熱紙にドライヤーなどの熱風をあてると、黒く発色します。この黒はアルカリ性では消え、酸性になるとまた現われます。

 

感熱紙には通常の用紙とは異なり、熱を加えると発色する化学物質を含んだ感熱層が表面に塗布されています。特殊な薬品は加熱された場所だけが「化学反応」を起こして黒色等に変化します。従って、FAXやレジプリンタ内の熱素子(サーマルヘッドと呼ぶ)と感熱紙が接触することで文字や画像を形成することが出来ます。

一般的な感熱紙で用いられる「化学反応」とは「ロイコ染料と顕色剤の反応」のことであり、無色(白色)の「ロイコ染料」と呼ばれる薬品と「顕色剤」(フェノール系酸性物質)と呼ばれる薬品を微粒化し結合剤とともに塗られています。

これらが加熱(2~10ミリ秒の間300℃)されることによって微粒子が溶融し「ロイコ染料」の化学構造が変化して無色から黒色に変化します。しかしながら、この化学反応は、時間の経過やアルコールや油等の薬品の接触によって、反応しあっているロイコ染料と顕色剤同士が離れやすくなるため、元々の印字濃度が徐々に薄くなっていきます。このような感熱紙の特性を「画像保存性」といいます。

しかしながら、感熱紙の発色メカニズムが、上記の「化学反応」を使用していることから、その他の記録方式のPPCや熱転写や印刷媒体等に比べて「画像保存性」で劣ることはどうしても避けられず、FAX受信文書等が長期間にわたって絶対消えて欲しくない場合には、別にコピーを取る等を行うことが必要です。

 

これらの薬剤は、光や大気中のガスの影響を受けて、黄色く変色しやすい性質がありますが、最近では昔と比較してかなり改善されているようです。それでも消えてしまう原因としては、加熱するサーマルヘッドの不具合による十分な溶融が行われないことや色素自体の紫外線などによる分解、経年変化が挙げられます。

また、感熱紙は長くおいておくと紙全体が赤茶けた色に変色したり、黒い文字も赤茶けて色を失ってしまいます。

しかし近頃は、高耐熱効果に優れた感熱紙も出来ているらしく、電子レンジで加熱しても、黒くならないレジペーパーも出ています。

(2010年2月1日)

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)