紙の製品形態は、所定の寸法に断裁されたシート状の平判ないし巻取り(巻取)の2種類です。製紙メーカーの抄紙機(塗工機を含む)で、製造されて巻き取られた長い紙は、ワインダーという機械で規定幅・入り数(すなわち、所定の巻取り幅 ×流れ寸法)に分割され巻取に仕上げられたり、また、カッターで矩形状に、かつ規定寸法(横×縦)に平判断裁されます。
検品のあと、それぞれ包装され、工場から出荷された製品は、直売ないし紙販売代理店(一次卸売業者)、卸商(二次卸売業者、府県商)や商社を経由して新聞社・出版社・印刷会社・段ボール製造業者などに販売されます。そこで印刷されたり、加工されたりして消費者の手元に届くわけです。
なお、平判は、ひらばんと読み[平版ではありません。これは、印刷版式の一つで、へいはんといいます]、枚葉紙とか、シート(sheet)ともいいます。また、その対語となる巻取紙は(ウェブ、web,roll,reel )ともいいます。