ご質問
群馬県の職員をしています。自治研修という研究を行っています。地球温暖化等叫ばれれていますが、田の麦を刈って、燃さないで有効利用を考えています。麦わらから、紙が出来るのでしょうか。
(M.Kさん)
回答
お尋ねの件、「麦わらから、紙が出来るのでしょうか」ですが、紙はできます。麦わらからパルプをつくり、紙を製造するのは、古くからあり、ヨーロッパでは1800年ころにすでに麦わらからパルプを製造し、紙を作っています。中国など発展途上国の中には今でも紙の原料として使っていると聞きます。
わが国でも明治時代に最初に誕生した板紙は黄板紙(黄ボール)ですが、当時の製紙原料は「藁(わら)」(最初は麦わら、後に稲わら)のみでした。現在も「黄板紙」はありますが、古紙も原料として使用されています(コラム(35) 板紙発祥の地…ご参照ください)。
なお、群馬県にもあると思いますが、県の産業技術センターか試験場、あるいは全国的な日本製紙連合会や和紙協同組合、非木材資源研究会等に問い合わせをされたらさらに、知見が得られと思います。
(2005年7月1日、8月1日追加)