FAQ(34) JIS規格の紙の定義にある「繊維状無機材料」とはなんですか?

ご質問

JIS規格の紙の定義にある「繊維状無機材料」とはなんですか?。

(T.Mさん)

 

回答

「紙」の定義がJISに載っています。それによりますと、紙とは「植物繊維その他の繊維を膠着(こうちゃく)させて製造したもの」で、さらに、広義には「素材として合成高分子物質を用いて製造した合成紙のほか、繊維状無機材料を配合した紙も含む」と定義付けされています[日本工業規格 紙・板紙及びパルプ用語(JIS P 0001 番号4004)]。

このなかにあるご質問の「繊維状無機材料」とは、木材などの植物から取り出した有機物質であるパルプ繊維に無機質のケイ酸カルシウムやケイ酸マグネシウムを沈着させたものです。すなわち無機材料であるガラス繊維などを配合したものも紙といいます。それらを利用した完全無機繊維紙や不燃紙などがあります。

(2004年5月5日)

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)