FAQ(40) 嵩高紙の紙粉、波うちや厚薄などの対策について

ご質問

はじめまして、東京で紙加工所を営んでいる〇〇と申します。ひとつ質問なのですが、最近、加工で苦労している嵩高紙の事ですが、是非教えてください。加工の際、紙粉が出やすく、波うちや厚薄などいろいろ問題があります。しかも加工サイドからみると、手間がかかる割には重量がないので加工賃にあわなく、コスト的にも苦労しています。どうぞよろしくお願い致します。

(KTさん)

 

回答

嵩高紙は、ご存知のように通常の紙より軽くて分厚いのが特徴で、紙の密度(緊度)が低くなっています。すなわち、紙の繊維の隙間により多くの空気を含んでいます。

ところで加工の際、紙粉が出やすく、波うちや厚薄などいろいろ問題があるとのことですが、通常の紙の断裁加工の場合と比べ、ふわっとした状態ですので、確かに断裁しにくく、紙粉が出やすい傾向にあります。例えば、嵩高なキャストコート紙なども同様な傾向にあります。これらは紙の基本設計・品質として受けとめ、不本意でしょうが、断裁刃の新しいときに断裁をするとか、断裁本数を減らすとかなどの対策が必要かもしれません。

なお波うちや厚薄については、嵩高紙特有の問題ではないと考えます。一般紙と同様な対応でよいと思いますので、一度、製紙メーカーに相談されたらよいと思います。

 

ご質問者からのご返信

この回答に対して、次のようなお礼がありました。「大変丁寧で分かりやすいアドバイスをありがとうございます。紙粉対策は現状、弊社では加工本数を少なくするしかないですね。波うち・厚薄についてはメーカー+ロットによって違うので、製品管理を徹底して行きたいと思います。今後も機会がありましたら、ご指導の程よろしくお願いします」。

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)