FAQ(46) マンションに使用されている石膏ボードについて。アスベスト(石綿)、しかも青石綿が使用されている可能性があるでしょうか?

ご質問

「石膏ボード表面の厚紙について」についての質問です(2006年9月)。1995年建築のマンションに使用されている石膏ボードの、表面の紙のことでお尋ねします。全体に色調はグレーで、黒いような、青いような繊維状のものが練りこまれているのが見えます。これが青石綿である可能性はありますでしょうか。

(TKさん)

 

回答

私自身専門家でないので、メールだけで断定することは出来ません。ご参考になればと思って調べてみましたので、参照にされ、マンションの施工業者に相談されるとか、石膏ボード業界の団体、社団法人 石膏ボード工業会などに問い合わせされるとよいと思います。

ご存知のように石綿には大きく分けて「白石綿」・「青石綿」・「茶石綿」がありますが、その名前はそれぞれの色に由来しています。ご心配のように、青色の場合は、青石綿が混じっている可能性があります。ただ外見の色だけで判断するのは、間違える恐れがあります。もう少し詳しく調べる必要がありますが、確認する場合は、安全を図った上で、詳しい人(専門家)にしてもらってください。何はともあれ、まず施工業者などに相談されるのがよいと考えます。

なお、先の社団法人 石膏ボード工業会のホームページ(2005.8.23付け 石膏ボード製品におけるアスベストの含有について)によれば、次のようになっています。

 

  1. 現在の石膏ボード製品には、一切アスベストは使用されておりません。
  2. アスベストを含有していた製品の種類、時期、量
    1. 過去のごく一部の特殊製品(不燃積層石膏板等)にアスベストが使用されていたものがありました。対象製品は昭和45年~昭和61年までに製造されたものであり、この期間に製造された石膏ボード製品の1%弱であります。尚、上記対象製品は一般住宅ではほとんど使われておりません。
    2. 下記①~②の製品に約1重量%、③~⑦の製品に約1.5 重量%、※印の製品については、約4.5 重量%含有しておりました。尚、使用されたアスベストは白石綿です。以下に、製品名、防火材料認定番号などが記載されていますが省略します。

 

このように、アスベストが使用されていた対象製品は昭和45年~昭和61(1986)年までに製造されたものであり、この期間に製造された石膏ボード製品の1%弱とされています。それ以降は石膏ボード製品には、一切アスベストは使用されておりませんとなっていますので、果たして1995年建築の貴マンションにアスベスト含有製品が使用されたどうか。また、当時、使用されたアスベストは白石綿とのことですので、先の青石綿である可能性はなくなってきます。なお、詳細は社団法人 石膏ボード工業会のホームページをご覧ください。以上です。

 

ご質問者からのご返信

「お忙しい中を、いろいろ調べていただき申し訳ありません。本当にありがとうございました」とお礼がありました。

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)