和紙の知識(1) 和紙とは

日本特有の紙で、わし、わがみともいいます。明治はじめにわが国に欧米から伝わってきた洋紙(西洋紙)に対する名称で、日本紙と同義語。

本来は、楮(こうぞ)、三椏 (みつまた)、雁皮(がんぴ)などの長繊維である靱皮繊維およびそれらの古紙を原材料とし、トロロアオイの根や、ノリウツギの樹皮などから抽出した粘剤「ねり」を混ぜ、流し漉きという日本独特な技法を取り入れたわが国で漉かれた手漉きの紙をいいます。最も薄くて強靭で、風合いが美しい紙が得られるのが特長です。

しかし現状では、手漉き和紙を模造して、明治後半から生産されはじめた機械すき和紙[抄紙機による機械すきの和紙]を含めて呼称されることがあります。

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)