和紙紀行・夢の和紙めぐり(7) 和紙の旅 番外編…高山市(岐阜県)

1999(平成11)年4月25日から8日間、「和紙」への旅に出掛けた。そのときの記録である。

 

高山市

二日目(4月26日)、昼過ぎに和紙の里 美濃市を離れ、高山本線で宿泊である高山市に着く。

日程出発・経路・訪問先宿泊

二日目

(4月26日)

美濃市駅発 13:14(長良川鉄道)

美濃太田駅着 13:44、発 14:24 (ひだ9号)(JR高山本線)

高山駅着 16:10 (高山市内見物)

岐阜県高山市

旅館 翌檜(あすなろ)

三日目

(4月27日)

高山駅発 7:41(JR高山線)

越中八尾駅着 9:19

越中和紙(八尾和紙)桂樹舎和紙文庫 など見学

富山県五箇山

 

高山市は、岐阜県の北部、高山盆にあり、飛騨方の中心都市。人口は約6万5千。

古くは飛舞国府(令制で、一国ごとに置かれた国司の役所)が置かれたといわれるが、1586(正14)年に金森長近が飛舞全域を支配して城下町を構築して以来、飛舞の政治・経済・交通の中心となったところである。

和紙の里 美濃市は、この金森長近と関係がある。

 

現在の美濃市の市街は、江戸時代、1606年に飛騨高山の領主金森長近により城下町として作られ、近隣の商人を集め、町人町を形成し発展した。

戦国時代の争乱の後に、江戸時代に入って上有知(こうずち、今の美濃市市街)城主となった金森長近は、製紙と養蚕を育成し、また、中世に大矢田(おやだ、現美濃市)に大きな紙市がたっていたが、これを上有知に移し、紙の取引きの中心を上有知とし、市(いち)では原料の堵も取引させ、頻度も月に六回定期的に開かれる六歳市とした。さらに市を活発にさせるため、領民に他国の市に行くことを禁止し、峠には番所を建てた。

また、外部との唯一の交通機関である長良川の水運を充実させるため、上有知川湊を整備した。隣の関市からは「関の孫六」で知られる鍛治職人衆を呼び寄せ、水運のための番舟を40艘確保させるなどの施策により、城下町としての上有知を発展させた。

金森長近(かなもりながちか)

安土桃山時代の武将[ 1524‐1608(大永4‐慶長13)]。五郎八,飛舞守,兵部縁法印素玄。美濃土岐氏族。大畑定近の子で近江国野洲郡金森に移り,金森氏を称す。織田信長の臣として柴田勝家に属したが,賤ヶ岳(しずがたけ)の戦後豊臣秀吉に仕え,1586年(正14)飛舞国高山に3万8700石で封ぜられる。小牧・小田原・文禄の役に出陣。1600年(慶長5)の関ヶ原の戦には徳川方に属した。茶人としても有名である。 笹本 正治 (c) 1998 Hitachi Digital Heibonsha, All rights reserved.

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高山に着くとまず宿に入る。宿は「旅館 翌檜(あすなろ)」という名前で古い大きな造りでできている。聞けば何でも200年以上経っているが、越後の豪農の旧家を移築したそうである。館内は豪快な太い梁組に高い井と、重厚な雰囲気に包まれており、木のぬくもりが伝わってくる。

まだ日が明るかったので、荷物を置いたら散歩がてらに町に出る。

しばらく歩くと寺が見えてきた。宿で聞いてきた飛騨国分寺である。746(平18)年の創建で、桓武皇の勅命で諸国に置かれた国分寺の一つという。境内に入るとほぼ中央に大きな銀杏(いちょう)の木がある。これもまた樹齢1200年以上になるという。

また、本堂(重要文化財に指定)と三重塔があるが、塔は当初七重であり、その跡が国史跡に指定されている。

境内を出てさらに歩くと、今度は川(宮川)に沿った古い町家(商家)が両脇に並ぶ、あまり広くない通り(上三之町)にでる。歴史を感じる建物である。国の重要伝統建築物保存区域に指定されている町並みという。高山は、このような古い町並や古社寺、伝統的な景観が多く小京都ともよばれる。

 

参照ウェブ

(写真) 高山の伝統ある古い町家通り(広辞苑 第五版)

 

まわりは少し薄暗くなっていたが、このすっきりと落ち着いた通りを抜け、宮川をまたぐ赤い欄干の中橋を渡ると高山陣屋に出た。

江戸時代、幕府直轄となって幕領代官(飛舞郡代)の居所として陣屋が置かれたが、全国で実物が残っているのが唯一この高山陣屋という。御門、玄関、役宅が復元され、陣屋跡は史跡に指定されている。(写真右)高山陣屋跡(広辞苑 第五版)

一段とまわりは暗くなってきた。夕食を断っていないしそろそろ宿に戻る。

夕食は、宿の女将が採ってきたという山菜、十何種類かのもてなしの料理もあり、温かく、お酒も美味しく進む。

 

その他メモ

高山祭は、4月14~15日に行われる日枝神社の山王祭と、10月9~10日に行われる八幡神社の八幡祭の春秋2回行われ、国の重要民俗文化財に指定された豪華な屋台(山車)が練り歩く。屋台の一部は平常は屋台会館に展示されている。

また、陣屋跡前の広場や宮川沿いで行われる朝市も有名である。

 

(2002年2月1日記載)

 

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)