トピックス短信(3) 紙幣の裁断くずで「福銭」 今宮戎神社の十日戎でお授け

◎紙幣の裁断くずで「福銭」 今宮戎神社の十日戎でお授け写真

(出所)朝日新聞(2008年1月5日付)

(asahi.com:紙幣の裁断くずで「福銭」- 関西参照)

商売繁盛の神様で知られる大阪市浪速区の今宮戎神社で(1月)9日に始まる「十日戎」で、傷んで回収された紙幣の裁断くずで作った「福銭」がお目見えする。

福笹(ふくざさ)につける縁起物「子宝(こだから)」の一つとして、福娘らが1枚1500円で参拝客に授ける。1枚は直径10センチで、千円札や1万円札が約15枚分使われているという。

紙幣くずの再利用に知恵を絞った富山県のリサイクル業者が日銀の許可を得て製作した。材料は最低でも1万5千円分の紙幣。きっと御利益も10倍以上?(右写真…紙幣で作った福銭)。

 

 

◎古紙幣再利用、福呼ぶ銭に…今宮戎に初登場へ

(出所)読売新聞(2008年1月5日付)

商売繁盛を祈願する今宮戎神社(大阪市浪速区)の十日戎(9~11日)で、参拝客に授けられる縁起物に、古い紙幣を利用してつくった福銭(直径約10センチ)が初登場する。

富山県の業者が、廃棄処分のため日本銀行が回収した1万円札と千円札を裁断し、特殊加工して製造。福銭1枚に約30枚分の紙幣を配合して固めてあり、お札の面影を残す茶色っぽい仕上がり。約1万枚を用意し、初穂料(授与料)は1枚1500円。

津江明宏宮司は「商売にまつわる様々な愛憎劇を見届けたお札が、新たな福を運ぶために皆さんの手元に戻ります」と話している。古い紙幣を固めてつくられた福銭(写真…4日、大阪市浪速区の今宮戎神社で)

 

 

◎「福銭」初登場 今宮戎神社の「えべっさん」

(出所)産経ニュース(2008.1.4)

「えべっさん」で知られる今宮戎神社(大阪市浪速区)で9~11日に開かれる十日戎に、初めて参拝客に授与される縁起物として、裁断された古いお札で作った「福銭」がお目見えする。日銀に集められた使えなくなった札を裁断後に型に入れ、古い貨幣の形に圧縮したもの。授与料は1つ1500円で、祭り当日に福娘たちが境内の授与所で参拝客の笹に取り付ける。

福銭の大きさは直径10センチで、1つの福銭に約30枚分の紙幣が使われている。「再利用されたお札が、皆様にさまざまな福を届けるようにと願いを込めた」と津江明宏宮司。まさにお金は下のまわりもの?

 

◎お札再利用し福銭 大阪・十日えびす使えなくなったお札の裁断くずを再利用した「福銭」を持つ福娘=4日、大阪市浪速区の今宮戎神社

(出所)共同通信社(2008年1月4日)

商売繁盛の神「えべっさん」を祭る今宮戎神社(大阪市浪速区)は4日までに、使えなくなったお札の裁断くずを再利用した「福銭」を、9日から始まる「十日えびす」の縁起物に使うと決めた。茶色と緑の2種類。使えなくなった1万円札と1000円札を裁断したくずを円形に固め、中心に四角形の穴が開いた銭形にした。

1つ当たり約30枚のお札を使い直径10センチ、厚さ4ミリ。福ザサに結び、商売繁盛を願う。授与料は1500円。津江明宏宮司が「お金は世の中の愛憎を見て、役目を果たす。焼却されるのはかわいそうで、生まれ変わって皆さまに福を与える働きをしてほしい」と願い、考案した(右写真…使えなくなったお札の裁断くずを再利用した「福銭」を持つ福娘=4日、大阪市浪速区の今宮戎神社)。

 

◎福銭とは、絵銭とは

福銭とは、5円玉の入った縁起物として、よく知られていますが、もともとは流通する貨幣ではなく、貨幣の形に吉祥の絵などが描かれたコインのことで絵銭と呼びます。

絵銭はお金として使われていたのではなく、風水の意味合いからお守りの代わりとして用いられました。

神社やお寺などでお札やお守り袋とともにグッズとして並べられているところもあります。商売繁盛・金運上昇を願った縁起物で、福銭とも呼ばれて贈与品、神仏への献納品にも使われました。絵柄は風水の龍、福神類、鳳凰、馬などさまざまです。

絵銭の発生は江戸時代初期といわれており、韓国製、中国製のものもあります。絵銭が作られた目的は、大きく分けて、子供の玩具と、信仰対象があります。円形、方孔で銭の形態形状をした縁起物・お守り・おもちゃを総称したものが絵銭で、大まかな分類の上では新築の建前(棟上)の際に縁起物として配られた「上棟銭」も絵銭に含まれます。

 

◎福娘45人、2974人から選ばれる 今宮戎神社

(出所)朝日新聞(2007年12月13日)

今宮戎(えびす)神社(大阪市浪速区)の「十日戎」写真(来年1月9日~11日)で参拝客に商売繁盛の縁起物を授ける「福娘」が決まり、13日、大阪市北区のABCホールで発表会があった。応募者2974人から選ばれた40人と、関西大で学ぶ韓国やベルギーの留学生5人を合わせた計45人がそろいの着物に身を包み、特技を披露したり、福娘に選ばれた喜びを語ったりしながら、笑顔で自己紹介した。

「福娘」は商売繁盛を願って毎年1月に開かれる「十日戎」を盛り上げるため、53年から選出が始まった(新しく選ばれた今宮戎神社の福娘たち=13日午後、大阪市北区のABCホールで)

 

◎切符32万枚で描いた「モナ・リザ」など 関西空港駅に

(出所)朝日新聞(2008年1月3日)

(asahi.com:切符32万枚で描いた「モナ・リザ」など- 関西)

南海電鉄関西空港駅(大阪府田尻町)に年末、「モナ・リザ」や「ヴィーナスの誕生」など4枚の名画が登場した。年末年始の海外旅行から帰国した人らの目を引いている。

約32万枚の使用済み切符でつくられた名画=大阪府田尻町の南海関西空港駅で大阪・難波の百貨店・高島屋のスタッフが使用済み切符約32万枚を使ってつくった。10月に同店で展示されて好評だったため、南海が頼んで譲り受けた。 切符は南海難波駅で回収されたもの。芸術に生まれ変わって南海の駅に戻った姿を見て、駅員らは「切符たちの里帰り。立派になって驚きました」(右写真…約32万枚の使用済み切符でつくられた名画=大阪府田尻町の南海関西空港駅で)。

(2008年1月5日)

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)