『組版原論』を読んだひとへ

府川充男さんの書かれた『組版原論』を読ませていただきました。

クォーク(おそらく3.3)を使って本を作られたそうなのですが、とても美しい組みがされています。電算写植の組みのようです。
「海舟明朝」という、秀英体のようなきれいな書体を使われています。

本の初めのほうに、この本を作るにあたって「各行単ボックスを原則と」したとあります。

ふつうの「1ページ単位のボックス」と比べて、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
また、ルビの扱いがややこしいと思うのですが、いったいどういう処理をされたのでしょう?

なんだか府川さんの職人気質に感動してしまいました。
想像でかまわないですが、みなさん教えていただけませんか?
» 『組版原論』お持ちなのですね。
私も読みたいのですが絶版?になっていて
版元にも問い合わせたのですが
棚卸しのときにも在庫確認できなかったとの連絡を
いただきました。
古書も調べてみましたが全滅…
便乗で申し訳ありませんがどこか手に入るところを
ご存知でしたらお教えくださいますでしょうか。
» 組版原論は発売当初に少しばかり目を通しました。
確かに立派な仕事をなさっていますが、今読みたいとは思いません。Quarkで組むことを前提にしていましたからね。

予測に過ぎませんが「各行単ボックスを原則と」したのはQuarkの行末処理の仕方がええ加減だったからではないでしょうか。
Indesignには日本語段落コンポーザと日本語単数行コンポーザという二つの組版エンジン(と呼ばれるもの)があります。「各行単ボックスを原則と」することで無理やりに日本語単数行コンポーザのようにしたのではないかと思います。段落全体にわたって行末処理をすると、期待した通りの結果にならないことがありますから。
もちろん日本語段落コンポーザだってQuarkよりはずっとまともに組めます(QXの最新バージョンは知りませんけどね)。

組版に興味をお持ちの方は、府川さんの「タテ組ヨコ組自由自在」を読んでみてはいかがでしょうか。本文組を見てまず驚くと思います。組版原論に書かれていたことも一部再録されていたように思いますが、定かではありません(本棚の肥やしにしてしまっているもので)。

それとこちらにも是非。
http://www.tonan.jp/
» こんな名前のトピックなのに返事をいただけてうれしいです!

>『組版原論』お持ちなのですね。

いいえ。私もつい最近知ったクチでして、探し回ったのですがありませんでした。
そこで近所の大学図書館にならあるのでは……と考えて検索したらありました!
 (≧∇≦)
あとは国会図書館とかにも。
下のサイトで『組版原論』を検索したら、44の大学図書館がヒットしましたよ。
お近くのところがあればいいのですが……

http://webcatplus.nii.ac.jp/assoc.cgi

>Quarkの行末処理の仕方がええ加減だったからではないでしょうか。

なるほど。私もInDesignを使っているおかげか、分かるような気がします。
各行単ボックスにすれば、自分の思うような組みにしやすいのでしょうかねぇ。
Quarkではあまり意識してこなかったから、まだモヤッとしてますが。
(⌒▽⌒)
» 大学の図書館は思いつきませんでした。
さっそくあたってみようと思います。
『たて・ヨコ組版自由自在』も読んでみます。
お教えくださってありがとうございました。

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