画像のデータ入稿の濃度について

投稿日時:
» 2556
[2556]画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:tomu 投稿日:2003-12-26 03:13:00
初めまして。本業がDTPではないので超初歩的な質問ですいません。画
像、特に3DCG画像をデータ入稿することが多いのですが印刷で想像以
上に暗くなってしまい困っています。photoshopのプレビューではまず
問題のない明るさに仕上がっているのですがさらに安全圏を見て明るさ
を+10~15にしていますがこれでも印刷上がりはプレビューの30~40パ
ーセントぐらい暗くなってしまいます。メインのphotoshopは5.0で最近
は7.0も併用しています。5.0のキャリブレーションは一応調整してある
のですが当時の本によるもので、プロファイルの埋込みもしないように
設定してあります。しかしプリプレス用日本で設定した7.0ではプロフ
ァイルの埋込みがしていない5.0の画像はまともな明るさで読み込むこ
とすら出来ませんね。入稿にふさわしい適正な明度の画像はいったいど
うやって導き出せば良いのか悩んでしまいます。良い助言いただければ
うれしいです。因にCMYK変換はなんとかクリヤーできていると思います
。入稿はもちろんPSのCMYKEPS形式です。よろしくお願いします。
» 2558
[2558]Re: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:tomu 投稿日:2003-12-26 12:38:00
なんばさん初めまして、さっそくの書き込みありがとうございます。
この問題には随分苦しんでいます。その手の本やモニター調整アシスタントでの設定もひととうりやっているのですが。もし良かったらDTP用の基本的なモニター設定の数値、手順を教えていただけるとありがたいです。白色点でD50にした時点でもう信じられない表示という感じなのですが。モニターはMITUBISIRDF223HでMACです。参考にした本では印刷業会ではまだcolorsyncとプロファイルには対応できていないとのことでしたのでPHOTOSHOPカラー設定ではプリプレス日本、プロファイルは埋込み無しでしています。すみません、よろしくお願いします。
» 2560
[2560]Re^2: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:KOUJI 投稿日:2003-12-26 13:59:00
>もし良かったらDTP用の基本的なモニター設定の数値、手順を教えていただけるとありがたいです。

モニタは個体差がありますし、経年劣化があるので定期的にキャリブレー
ションをとる必要があります。システムがOS X以前ならPhotoshopをイン
ストールするとコントロールパネルにAdobeガンマがインストールされる
ので、それを使ってキャリブレーションをとります。キャリブレーション
のとりかたはマニュアルないしアドビのサポートデータベースで検索すれ
ば手順が書かれています。
モニタ発色を厳密にしたいのであればハードウェアのキャリブレータを使う
のが手っ取り早いです。

>参考にした本では印刷業会ではまだcolorsyncとプロファイルには対応できていないとのことでしたのでPHOTOSHOPカラー設定ではプリプレス日本、プロファイルは埋込み無しでしています。

データはCMYKRGBのどちらで入稿しているのでしょうか? CMYKで入稿
されているのであれば、Photoshopのカラー設定や作業方法からすべて見直さ
ないとダメかもしれません。

最終的にどのような媒体になるのか書かれていないのでどうかわかりませんが、
「プリプレス日本」を使ってCMYK変換しているのであればプロファイルが適し
ていないと思います。アドビのサイトで最新のプロファイルを入手できるので、
その中のJapanWebCoatedあたりを使う方がまだマシだと思います。

RGBのプロファイルとCMYKのプロファイルは別です。プリプレス日本などは
CMYK(ようするに印刷機のプロファイル)なので埋め込んではいけません。
しかし、デジカメなどの入力機で撮影したRGBデータはどのような色域を持っ
ているかがわからないと正常に画像を開けないので画像に埋め込む必要があり
ます。
» 2563
[2563]Re^3: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:MM岩手 投稿日:2003-12-26 15:37:00
# すみません、質問の答えではありません。

> アドビのサイトで最新のプロファイルを入手できるので、
> その中のJapanWebCoatedあたりを使う方がまだマシだと思います。

JapanWebCoatedは、CMYK変換には適しません。
CMYKデータを「見るため」だけに使います。

 JapanWebCoatedは、ハイライトが飛び気味の表示になるプロファイルです。
 逆を考えてもらえば分かりますが、CMYKへの変換に使用すると色がくすみます。
» 2564
[2564]Re^4: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:KOUJI 投稿日:2003-12-26 16:11:00
JMPAカラーセットをベースにして総インキ量を320%にした輪転向けのプロファイル。
だそうなのでそうでもないのでは? ボクは自分でカスタム値を設定して使ってるの
で既存のプロファイルって使わないのですが、デジカメで撮影した画像を変換して試
したところJapanStandard v2よりも版を抑えた感じで変換されるみたいなので印刷
条件としてはJapanStandard v2よりも印刷しやすいのでは?

画像にもよるでしょうけど、必ずしも印刷に向かないとはいえないと思うので「見るた
めだけ」というのは言い過ぎなんじゃないかな?

JapanStandard:インキ総使用量=300%
JapanColor2001Coated:インキ総使用量=350%、枚葉向け
JapanColor2001Uncoated:インキ総使用量=310%、枚葉向け
JapanWebCoated:320:インキ総使用量=320%、オフ輪向け

だそうです。
» 2566
[2566]Re^5: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:MM岩手 投稿日:2003-12-26 17:10:00
誤解を招いたようですみません。

> 画像にもよるでしょうけど、必ずしも印刷に向かないとはいえないと思うので「見るためだけ」というのは言い過ぎなんじゃないかな?

 JapanWebCoatedは印刷に向かない、とまでは言ってませんが (^^;)
 ただ、万能ではないことを知ってもらいたかっただけなんです。

ご迷惑ついでに、逆にJapanWebCoatedに関してフォローさせてください。

> JMPAカラーセットをベースにして総インキ量を320%にした輪転向けのプロファイル。

 要するに、JMPAカラーなんだけど、JMPAのプロファイルだって言うと、
 必ずJapanWebCoatedで変換しなけりゃJMPA運用はできないって
 誤解されないよう言い方を変えたものですね。

 JMPAカラー=プルーフの色ですから、
 「見るためだけ」に使用するのであれば、
 JMPA運用による電子送稿前に「モニタでプルーフの色を確認したい」
 という場面で便利です。

 ただCMYK変換に使用する場合は癖があるので注意した方がいいです。

 ちなみに、JapanColorのセミナーで、JMPAの人が来て
 「JMPAもJapanColorの一種です」って説明受けました。
 要は、JapanColorや他の色設定で制作しても、
 JMPA運用できますってことです (^^)
» 2562
[2562]Re^3: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:tomu 投稿日:2003-12-26 14:56:00
KOUJIさんありがとうございます。
> システムがOS X以前ならPhotoshopをストールするとコントロールパネルにAdobeガンマがインストールされるので、それを使ってキャリブレーションをとります。キャリブレーションのとりかたはマニュアルないしアドビのサポートデータベースで検索すれば手順が書かれています。

OSは9.1ですadobeガンマさっそく試してみます。

> モニタ発色を厳密にしたいのであればハードウェアのキャリブレータを使うのが手っ取り早いです。

モニターのメーカーサポートではモニター前面のボタンで調整して下さいという解答しか得られなくてこれも疑問の種となってしまいました。

> データはCMYKRGBのどちらで入稿しているのでしょうか? CMYKで入稿 されているのであれば、Photoshopのカラー設定や作業方法からすべて見直さないとダメかもしれません。
最終的にどのような媒体になるのか書かれていないのでどうかわかりませんが、「プリプレス日本」を使ってCMYK変換しているのであればプロファイルが適していないと思います。アドビのサイトで最新のプロファイルを入手できるので、その中のJapanWebCoatedあたりを使う方がまだマシだと思います。

データはCMYKEPSで入稿しています。データ入稿の場合の媒体は出版です。photoshopのカラー設定では5.0はグラフィック社のCMYK自由自在という本の設定を参考にしました,CMYK設定ではこれについていた汎用変換設定.apiという変換テーブル?がとても良い感じにCMYK変換してくれるので使っています。7.0では設定方法が少し違うのでプリプレス用日本にまず設定してから作業スペース設定のCMYKから上記の変換テーブル?を読み込んでみました。

> RGBのプロファイルとCMYKのプロファイルは別です。プリプレス日本などは CMYK(ようするに印刷機のプロファイル)なので埋め込んではいけません。

プロファイル設定は上記の本を参考にしてRGBCMYK、グレースケールとも無しで設定しているのですがこれだと5.0から7.0へ画像データを正確に渡すことも出来なくて悩みます。

> しかし、デジカメなどの入力機で撮影したRGBデータはどのような色域を持っているかがわからないと正常に画像を開けないので画像に埋め込む必要があります。

これは3DCGデータでも同じ傾向があるのでしょうか、5.0から7.0へ渡すだけでもどうも写真データより3Dデータの方が黒くなりやすい傾向がある感じがします。
» 2565
[2565]Re^4: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:KOUJI 投稿日:2003-12-26 16:34:00
> > モニタ発色を厳密にしたいのであればハードウェアのキャリブレータを使うのが手っ取り早いです。
>
> モニターのメーカーサポートではモニター前面のボタンで調整して下さいという解答しか得られなくてこれも疑問の種となってしまいました。

モニタの調整機能では輝度とコントラスト程度しか変更できないと思います。
ハードウェアのキャリブレータというのは下記のURLのようなものです。
http://www.monacosys.jp/product/desktop/index.html

> CMYK設定ではこれについていた汎用変換設定.apiという変換テーブル?がとても良い感じにCMYK変換してくれるので使っています。

そのプロファイルで変換すると良い感じというのはモニタ上で見たときですか、
それとも印刷結果ですか。 モニタ上での話であれば、モニタがキャリブレー
ションをとれていない場合はあてになりません。まずはそこから検証と改善が
必要だと思います。
» 2568
[2568]Re^5: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:tomu 投稿日:2003-12-27 03:51:00
みなさんありがとうございます。
やはり細部での論点はいろいろな解釈が合って難しいですね。
> モニタの調整機能では輝度とコントラスト程度しか変更できないと思います。ハードウェアのキャリブレータというのは下記のURLのようなものです。 http://www.monacosys.jp/product/desktop/index.html

ありがとうございます、さっそく参考にしてみます。

> そのプロファイルで変換すると良い感じというのはモニタ上で見たときですか、それとも印刷結果ですか。 モニタ上での話であれば、モニタがキャリブレーションをとれていない場合はあてになりません。まずはそこから検証と改善が 必要だと思います。

これは色相という部分ではモニター上も印刷上もそう悪くない結果が出ます。
やはり最大の問題は明度あるいは濃度です。まず3DCG画像をソフトで作りphotoshop7.0でプロファイル無しで開くだけで明度が30~40パーセンと落ちます。それで白色点を50Dに設定するとさらに20~30落ちる感じです。この設定で正常な明るさが出るように3Dソフトで出力するのはまず無理なのではという感じです。またここから色補正で適正値にもってて行くのはどう考えても効率が悪い感じがします。PS5.0のプロファイル付きあたりが効率良さそうな感じがするのですが所詮素人考えですので堂々巡りになってしまいますね。
お世話掛けます。
» 2557
[2557]Re: 画像のデータ入稿の濃度について 投稿者:なんば。 投稿日:2003-12-26 04:09:00
> 入稿にふさわしい適正な明度の画像はいったいど
> うやって導き出せば良いのか悩んでしまいます。良い助言いただければ
> うれしいです。

3DCGの本を時々やっています。
CGは基準になる色合いが先生の頭の中にしかありませんから、あと
から誰かが補正するということが出来ませんし、やっても意味があ
りません(色校のときに先生の指示で修正することはあります)。
ですから、作品づくりに入る前に先生のモニタを印刷向けに調整して
いただく必要があります。

私がやった方法は、先生に製作にかかっていただく前に、

●先生にデータをいただく。
●カラーチャートと、何の補正もせずにCMYK変換のみした
 先生のデータをテスト印刷
●テスト印刷の上がりにモニタを合わせる。(合わせに伺ったり
 ご自身で調整していただいたりです)
●先生に製作に入っていただく。
です。
これでだいたい、おおざっぱな見当は付くと思います。

CG作家の先生の作業場にお邪魔すると、ほとんどの方のモニタは
印刷を前提に設定してあるモニタに比べると、驚く程明るく調整
されていることが多いです。
印刷で暗く上がるということは、先生のモニタもかなり明るくなって
いる状態であると察せられます。
印刷することが前提の画像をお作りになられるなら、テスト印刷
は必ず必要だと思います。

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