デザイナー

投稿日時:
[457]デザイナー 投稿者:kao 投稿日:04/05/05-12:37
はじめまして。
私は現在パソコンスクール系のスクールでDTPの勉強をしていますがオペレーターではなくデザイナー志望です。
大学や専門学校と違いデザイン的な授業は一切しないので、それでデザイナーになるのは難しいんじゃないかと心配です。
私と同じような状態からデザイナーになられた方がいましたら
自分でどんな事をどの様に勉強していったか教えて下さい。

また、オペレーターからスタートしてデザイナーっていう形が一般的なんでしょうか?

教えてください、よろしくお願いします。
» 458
[458]Re: デザイナー 投稿者:たまたま居合わせちゃったから 投稿日:04/05/05-14:14
パソコンスクールと言うのはパソコンの操作を教えるところであって、当然ながらデザ
インをちゃんと覚えたいならそれなりの学校に行った方が良いでしょう。
下のスレッドはご覧になりましたか?

>また、オペレーターからスタートしてデザイナーっていう形が一般的なんでしょうか?

最近はしりませんが、本来なら一般的ではありません。
デザインと言う行為は別にパソコンを使用しなくてもできます。極端な話し、紙と鉛筆
があればそれだけで充分です。その道具の一部としてパソコンを使っているわけです。
また、デザイナーの仕事はただデザインをしていれば良いわけではありません。
特に広告の場合、マーケティングの知識や高校全般に関わる知識、企画力、説得力なども
重要になってきます。それらに基づいてデザインをするわけです。

勿論、中には専門的な教育を受けないでこの職業に就いた人もいますが、それは
どちらかと言うとかなり例外的な事と思ってください。

最近ではデザイナーとオペレータの境界が曖昧ですが、この先長く、そして幅広く
やっていきたいのなら、回り道をしてでもちゃんとした教育を受けるべきでしょう。
少々きつい事言いますが、それができないと言うなら諦めた方が良いです。

正直言いまして、最近こういう方が本当に増えています。私の所属する会社にも
何人も面接に来ます。しかし採用される人の殆どは経験者か、ちゃんとそれなりの
教育を受けた人たちです。それはなぜか? 才能や適正の問題もありますが、
ちゃんと教育を受けた人の方が、理論だって自分のデザインを説明できますから。
あなたは自分のデザインを理論的に説明して顧客に納得させる事ができますか?
最初は完璧でなくてもそれがある程度できるだけの知識が求められます。
» 459
[459]Re^2: デザイナー 投稿者:風 投稿日:04/05/05-16:58
> 理論だって自分のデザインを説明できますから。
あなたは自分のデザインを理論的に説明して顧客に納得させる事ができますか?

デザイナーは作品が勝負です。
いいデザインなら説明など要らないと思います。
見ただけで、クライアントを納得できますから。
理論的な説明に走るのは、センスや腕の悪いデザイナーだと思います。(まあ、プレゼンなどでクライアントから突っ込みをいれられたら、それに答えられるだけの会話術程度は必要ですが。)
たとえば、映画監督で自分の作品を口上手にPRしている人がいますか?いないはずです。

本題に戻りますが、パソコンは単なる道具に過ぎません。
パソコンの操作ができるのは、あたりまえ。
あくまでも評価されるのは、本人のセンスと力量です。
デザイナーはいくつもの引出しをもっています。
懐が深いともいいますが、
その引出しの中身をつくるには、それなりの経験と学習が必要です。できれば、デザインの基礎から勉強できる学校を選んだ方がいいと思います。
» 460
[460]Re^3: デザイナー 投稿者:たまたま居合わせちゃったから 投稿日:04/05/05-17:37
> > 理論だって自分のデザインを説明できますから。
> あなたは自分のデザインを理論的に説明して顧客に納得させる事ができますか?

できますよ? というか、できない方が不思議です。

> デザイナーは作品が勝負です。
> いいデザインなら説明など要らないと思います。
> 見ただけで、クライアントを納得できますから。

競合プレゼンの場合、いくら良いデザインであっても、その意図が明確でなく、
そのデザインの意味が伝えられなかったら落ちるときもありますよ?
そのために、マーケティング担当が資料を作り、プランナーがプランニングし、
それにあわせてADやデザイナーが形にする訳ですから、独りよがりではだめなのです。
もちろん、競合ではなく、単独の場合は説明しない場合もありますが、
通常のプレゼンなら簡単ではあってもデザイン意図は説明しますよ。

> 理論的な説明に走るのは、センスや腕の悪いデザイナーだと思います。(まあ、プレゼンなどでクライアントから突っ込みをいれられたら、それに答えられるだけの会話術程度は必要ですが。)

そうでしょうか? 競合でのプレゼンは理論の固まりですよ。
理論的な展開ができない広告案など通りません。その中の一つにデザインの
理論のプレゼンテーションも含まれます。
まだお若い方なのでしょうか? 私も若い頃はそういう意見でしたので。

> たとえば、映画監督で自分の作品を口上手にPRしている人がいますか?いないはずです。

大手ならPR担当がいますからね。でも自主制作映画ではそれが普通ですよ。

>
> 本題に戻りますが、パソコンは単なる道具に過ぎません。
> パソコンの操作ができるのは、あたりまえ。
> あくまでも評価されるのは、本人のセンスと力量です。
> デザイナーはいくつもの引出しをもっています。
> 懐が深いともいいますが、
> その引出しの中身をつくるには、それなりの経験と学習が必要です。できれば、デザインの基礎から勉強できる学校を選んだ方がいいと思います。

この意見には同意します。年齢を重ねるにつれ、その必要性がわかってくると思います。
» 461
[461]Re^4: デザイナー 投稿者:風 投稿日:04/05/05-18:06
<たまたま居合わせちゃったからさん、

私は、若くはありません。オヤジです(笑)
ただ、組織の中のビジネス系デザイナーにはなりたくなかっただけです。

大手代理店のプレゼンの実情はわかりますが、プレゼンが通らなかった時はクライアントの趣味との不調和かも。

もちろんコンセプトは、必要ですが。
ただ、そんなに理論で争うなら、デザインの作品自体必要ないのでは?企画書だけでいいのでは。
» 462
[462]Re^5: デザイナー 投稿者:たまたま居合わせちゃったから 投稿日:04/05/05-20:59
> 私は、若くはありません。オヤジです(笑)

これは失礼しました。
ずいぶんとお若い発言だったので30代半ば位の方かと勘違いしました。

> ただ、組織の中のビジネス系デザイナーにはなりたくなかっただけです。

お察しの通り準大手にいますが、組織にいるからできるということもあります。
この辺は考え方の違いですね。
ただ、申し訳ないですが私にはビジネス系と言う言葉がよくわからないです。
仕事ですからビジネスではあるのですが。

> 大手代理店のプレゼンの実情はわかりますが、プレゼンが通らなかった時はクライアントの趣味との不調和かも。

趣味もあるでしょうが、たとえ趣味ではなくても確実に効果があるのなら、
あえて我々は意見を通す場合もありますよ。
それで納得してもらえれば良しと言うところですね。

> もちろんコンセプトは、必要ですが。
> ただ、そんなに理論で争うなら、デザインの作品自体必要ないのでは?企画書だけでいいのでは。

コンセプトも理論のうちですよ。そのトータルで提案していくのですから。
そのコンセプトが筋道たてて説明できなければ相手は納得しませんよ。
最近のトータルなプレゼンは平面媒体だけではなく、いろいろからみますから。

この辺は仕事内容やアプローチの方法の違いで、考え方も変わりますから、
これ以上は不毛でしょうね。
質問者への回答はおおむね同じですし。
» 463
[463]Re: デザイナー 投稿者:ken 投稿日:04/05/05-23:05
ウチのサイトの似たような質問からの抜粋です。

勉強する上で、ズバリこれだ!というものはありません。カッコ良く聞こえてしまうかもしれませんが、日々勉強です。勉強というと堅苦しいのですが、要は色々なモノを見るということです。チラシチケットのデザインをしたいなら、そういったものを意識的に見たり、集めたりしたら良いと思います。そして、その中から自分が気に入ったものを選んで、なぜそれが気に入ったのか、目に留まったのかを自分なりに分析します。そして、同じ内容(情報)を使って『自分ならこう作る』というモノを作ってみたらどうでしょう。
僕も仕事で様々なデザインをします。不動産の広告と、お菓子のパッケージ、自動車屋さんのチラシが同時進行とか、クライアントに合わせて臨機応変に頭とアイデア&デザインの方向性を切り替える必要があります。
» 465
[465]Re: デザイナー 投稿者:加藤 投稿日:04/05/06-13:00
オペレーターとデザイナーってよく出る話題ですね。
何度か言ってますが、私が出たのは写研の写植スクールのみです。
でも、今はデザイナーと名乗ってます。
自分でデザインしてたらデザイナーでしょう。
そんな感じです。
まあ、でも、時間とお金があるならナントカデザインスクールや
美大なんか行けたらきっとすごいデザインが出来るんでしょうね。

>また、オペレーターからスタートしてデザイナーっていう形が一般的なんでしょうか?

最初からデザイナーも多いと思います。

特に小さい会社は全てやりますよ(^_^;)
» 466
[466]Re: デザイナー 投稿者:kao 投稿日:04/05/06-20:49
沢山のアドバイスありがとうございました。
読ませていただきました。
考え方仕事のスタイル、それぞれにだいぶ違うものなんですね。
今から大学や専門に通うことは現状からしてかなり難しいな・・
でもどうにかデザインについて学べるように方法考えてみます。

もう一つお聞きします。
デザイナーが作ったものって世の中に沢山溢れてますが、
デザイナーのピンキリってどういう事で決まってきますか?
発想力?人脈?域?

憧れのデザイナーの近くで仕事をしたいと思ったらダメもとでも
その会社に就活するべきと思うんですが、大手の会社だとアドバイスの中にもあったように大卒じゃなきゃ入れないというような規定はあるんでしょうか?
» 467
[467]Re^2: デザイナー 投稿者:加藤 投稿日:04/05/06-21:52
>デザイナーのピンキリってどういう事で決まってきますか?

ミーハーなこと言いますけど、「表紙デザイン・・・加藤」
とか入ってたら、すごいとか思っちゃいますね。
私も何度か入れたことがあって、ちょっと嬉しかった。(^_^;)
すいません。カナリ嬉しかったです。(^_^;)
でも、普通はチラシなどの仕事が多かったりしますので、
そんなものは入りませんが。。。(^_^;)
» 468
[468]Re^2: デザイナー 投稿者:まり 投稿日:04/05/06-23:08
>大手の会社だとアドバイスの中にもあったように大卒じゃなきゃ入れないというような規定はあるんでしょうか?

受けてみたい会社の採用情報ページ等を見てはいかがですか?
リクナビ等。
大手の場合、
新卒→芸術系の学部学科卒
中途→実務経験○年以上
がほとんどだと思いますよ。
自分は新卒で就職しましたが、デザイン系出身でなかったので、受けることができる会社を探すだけで一苦労でした。
結局一つしか受けませんでした。
» 469
[469]Re^2: デザイナー 投稿者:かつじ 投稿日:04/05/06-23:23
> デザイナーのピンキリってどういう事で決まってきますか?
> 発想力?人脈?域?

言っている事がいまいちピンときませんが、
そんな事気にするより他にしなければならない事が
沢山あるんじゃないですか?
あなたはまだ何者でもないのですから。
» 470
[470]Re^2: デザイナー 投稿者:KOUJI 投稿日:04/05/07-00:40
>デザイナーのピンキリってどういう事で決まってきますか?

プロとして働いている方にケンカを売っている発言ともとれてしまいますよ。
逆にお聞きしますが何を基準としてピンキリと思いますか?

そんなもの誰にも答えられません。基準がありませんし、どのような媒体のも
のでもデザインにかわりありません。
誰もが目にする商品パッケージや駅貼り広告のように多くの目に触れるものや
一般の方には目に触れないものもあります。どんな媒体でも真剣に取り組めば
それぞれに難しさがありますし、すべてに共通するデザインするうえで必要と
なるものがあります。それは、デザインだけでなく何事においてもある「基本」
です。

基本をしっかり身に付けないと応用できません。基本をしっかり学びもせずに
応用だけ求めても無駄な努力です。基本ができていないと応用できないからで
す。基本があってこそ見えてくるものが多くあります。それらを学べばデザイ
ナーにとっていちばん大事なものが見えてくるはずです。

頭でっかちにならず、今は自分がどうなりたいのかというビジョンをしっかり
持つことが大事なのでは? ビジョンがしっかりすれば何をすべきか見えてく
るはずです。
» 471
[471]Re^2: デザイナー 投稿者:kao 投稿日:04/05/07-09:51
ありがとうございます。

私の言葉が足らなかったようで、不快にさせてしまった方々
ごめんなさい。

ピンキリという言葉が間違っていました。
ええと、有名なデザイナーさんがいますよね。私は佐藤可士和さんと河北秀也さんが好きなんですが、お二人とも「有名」に入る方々。
一方で、名前こそ大々的に出てはいないけど印象的なデザインしているデザイナーさんも沢山います。
そういう「いいデザイン」をするけど、有名、無名にわかれてしまうっていうのはどういう違いからなのかと思い質問しました。

それと、基礎知識もない私のようなスクール出で運良くデザインの仕事をしている人が増えているんですよね。
そういう人が大きな仕事をするということはそうそうあるもんじゃないのだと書き込みを読みわかりました。
そんな風に思うとなんか悔しいです。
人に認めてもらえるデザインができるようになりたいと思います。
» 472
[472]Re^3: デザイナー 投稿者:通行人A 投稿日:04/05/07-11:01
> そんな風に思うとなんか悔しいです。
> 人に認めてもらえるデザインができるようになりたいと思います。

夢を見るのは良いのですが、現実も見据えていかないと...。
今の時点では就職ができるかすらわからないのですから。
スクールに通った程度で希望の職種につけるとは限りませんよ。
大学を出たってなかなか希望の職種につけない時代ですからね。
» 474
[474]Re^4: デザイナー 投稿者:kao 投稿日:04/05/07-15:07
> > そんな風に思うとなんか悔しいです。
> > 人に認めてもらえるデザインができるようになりたいと思います。
>
> 夢を見るのは良いのですが、現実も見据えていかないと...。
> 今の時点では就職ができるかすらわからないのですから。
> スクールに通った程度で希望の職種につけるとは限りませんよ。
> 大学を出たってなかなか希望の職種につけない時代ですからね。

こちらのHPのおかげで夢から覚めました。
今自分がやってることって意味無いんじゃないかとも思いました、
でも「スクールじゃ・・」と言われて諦めるようならそれこそクソです。お終いです。
なので、Aさんのおっしゃる通り現実を見据えて悪あがきするしかないですよね。仕事に就くために何をすれば確実か、正しいかなんてことわからないから思いついたことは何でもやってみます。

お話ありがとうございました。
» 473
[473]Re^3: デザイナー 投稿者:KOUJI 投稿日:04/05/07-11:12
> 私の言葉が足らなかったようで、不快にさせてしまった方々
> ごめんなさい。

皆さんわかってくれていると思ってます。
でも、そうでもないケースもあるということであえて強く書きました。

べつにケンカを売ってるなんて思ってないので安心してくださいね。

> そういう「いいデザイン」をするけど、有名、無名にわかれてしまうっていうのはどういう違いからなのかと思い質問しました。

ひこととでいうなら「たまたまチャンスがあった」だと思います。
狙ってそうなったという方もいるかもしれませんが、凄い人って狙ってそうなった
わけでなく、自分がやりたいと思っていることを無心になってやっていたらいつの
間にか注目されていた。というケースが多いんじゃないかと思います。また、そう
だからこそかっこよくも見え、憧れの対象にもなるのだと思います。

有名になったのは、その人がどれだけ本気なのかの現れだと思います。
誰でも有名になれたらなと思う気持ちはあると思います。別に悪いことだとは思い
ませんし自然なことだとも思います。そういう気持ちを持ち続けて自分なりに本気
で努力していると、自然と道が開けてくるのかなと思います。
人間が想像できることは実現できると言われてます。ですので、自分がどうなりたい
のかというビジョンを持ち続けていれば、いつかはそうなれるんじゃないかと思って
います。

佐藤可士和さんと河北秀也さんが好きと書かれていますが、なぜおふたりのデザインが
「いいデザイン」と思うのか考えたことがありますか? それも勉強です。
佐藤可士和さん仕事例としてツタヤの事例が度々紹介されます。あのデザインは基本的
なデザインテクニックの見本だと思います。基本なので難しいテクニックは一切使って
いません。テクニックが評価されているのではなく、クライアントが求めた要求に対し
て打ち立てたコンセプトと、それを具体化するためのデザイン表現方法が理にかなって
すべてが合致しているからこそ「よいデザイン」といわれるのだと思います。また、求
められていることをデザインテクニックの基本を用いることにしたADとしてのセンス
も評価の対象になっていると思います。
こういったことが理解できるようになるためには、デザインの基本って何なのかというこ
とを学んで盤をしっかりさせる必要があると思います。そうしないと必ずどこかで行き
詰まって挫折してしまうと思います。
» 475
[475]Re^4: デザイナー 投稿者:kao 投稿日:04/05/07-15:50
> こういったことが理解できるようになるためには、デザインの基本って何なのかというこ
> とを学んで盤をしっかりさせる必要があると思います。そうしないと必ずどこかで行き
> 詰まって挫折してしまうと思います。

KOUJIさんたびたびありがとうございます。
ただデザインの幅を広げるために「デザインの基礎」を学ぶんじゃなく理解するためにも必要な勉強なのですね。
このお話はとても身に沁みました。

私が可士和さんを知ったのは極生の広告でです。
乗り物の中吊りや下を歩いていて沢山広告を見ますがそれこそ「一目惚れ」したのがそれです。斜めにデカデカ載せた構図に赤白青のものっすごくシンプルな広告ですが強烈に印象的でした。
のちに雑誌で「発泡酒の低価格、ムダなコストをかけない」ということを表したのだと知ったのですが、やはりそういうコンセプト的なことを考えたり理解するためにもデザインについて学ぼうと思います。


スクールで勉強しはじめてからずっと「これでいいのか?」という
不安があり、だからと言って何をすればいいのかわからずにやってました。先生方の「これを勉強すれば仕事がすぐにできる」の言葉に寄りかかっていたんだと思います。
今回こちらでいろいろなご意見を頂きけっこうショックを受けたりもしたんですけど(笑)でも、曖昧だった「これでいいのか?」が、「これが足りない」に変わり自分がやるべきことが少し見えてきたように思います。
KOUJIさん他、みなさんのおかげです、どうもありがとう。
無駄にしないようやっていきます。

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