イラレでは、意図的にオーバープリントにチェックしないかぎり、
BL100%でもオーバープリントになりません。

どうも、たなかさんはオーバープリントをかける理由を
いまひとつわかってないようですね。

イラストレーターでオーバープリントをする理由は
大きく分けて２つあって、
１つは、特色同士の掛け合わせをするためですが、
（イラストレーターでは特色同士の掛けあわせが通常の手段ではできないため）
もう一つはオーバープリントブラックのためです。

小さな文字のうしろ（下）に平アミがしいてあって、
その文字の色成分と色アミの色成分とが異なる場合、
例えば、文字がBL100で色アミがC40を考えてみると
文字にオーバープリントの指定がしてないと、
分版出力すると、C版の平アミのうち、BL版の文字の部分だけ、アミが全く出力されない状態になります。
この２つの版で刷版を行った場合、ちょっとでもどちらかの版がずれると結果的に、
文字のふちに何も網のない状態、つまり“白”がでてしまうわけです。
非常にみっともないです。

なので、BL100の文字にはオーバープリントをするのが定石です。
BL100は他の色アミが上に乗っても、色があまり変わらずに墨として認識できるからです。
（これを“ノセにする”といいます）
BL100以外の文字色の場合は、下のアミと色が混ざって別の色になってしまうので、その効果を狙わない限り、オーバープリントをすることはあまりないでしょう。

文字が大きい場合、つまり、文字の塗り面積が広い場合は、下の版がすけると少々みっともないことになります。写真などの上に、太ゴシックの大きな文字をのっけてオーバープリントすると顕著ですが、
こういう場合はオーバープリントしません。（“ヌキにする”という）
こういうときはトラッピングするとベストです

> > 某印刷所の入稿データチェックシートに
> 「イラストレーターの墨文字はオーバープリントを設定してありますか？」
> という項目があったのですが、これって、どういうことなのでしょうか？
> > 墨文字を透かしたいわけではないので、オーバープリントに設定するのは、なんか変な気もして。
> でもイラレの場合はこれをチェックしないと、逆に透けたりするのですか？

図解してみました。
http://cl.cocolog-nifty.com/dtp/img/kentouzure.gif

ぷりっつ さん　 CL さん
ありがとうございます。

小さな墨文字はオーバープリント設定にして
判ズレをなくすんですね。勉強になりました。

それで、大きな文字にはトラッピングすると
文字も透けないし、版ズレも目立たないってことですね。

さらなる質問ですみませんが、トラッピングは、
どこで、指定したらよいのでしようか？

> さらなる質問ですみませんが、トラッピングは、
> どこで、指定したらよいのでしようか？

ぱらぱらっとマニュアルをご覧になってみてはいかがでしょうか。

おおざっぱに２つの方法を書きます。

１つめは、パスファインダのオプションメニューにある
“トラップ”を実行することです。
トラップ用の形状が別途作成されます。

２つめは、線幅を指定し、その線にオーバープリントを指定する方法です。
例えば、写真の上に大きなスミ文字をノセてある場合、
そのスミ文字に線幅を指定して色をスミにし、それにオーバープリントを指定することで、トラッピングできます。文字の塗りには、当然、オーバープリントはしません。
（オーバープリントすると下の写真がぼんやり透けて見えてしまう）

てな具合でしょうか。

解答していただき、ありがとうございます。
勉強になりました。