KOUJIさんへ | 1999年08月11日~20日分

投稿日時:
» 888
[888]KOUJIさんへ 投稿者:ゆう 投稿日:1999-08-11 00:07:00

色々教えてくださいましてありがとうございます。
プリントのことは今後の課題で、画面上で奇麗にでないのが気になります。
ちょっとぎざぎざしていてもう少し滑らかに表現できたらなぁと思ったのです。
マニュアルの本だともう少し奇麗に出ているような気がして・・
それで、ラスタライズというのをかけてみて、アンチェイリアスをオンにしてかき出し
ましたら少しは細かな表現が出るようになりました。またよろしくお願いします。ゆうより
» 889
[889]RE2:なんだか表示が奇麗じゃないです 投稿者:KOUJI 投稿日:1999-08-11 02:07:00
> プリントのことは今後の課題で、画面上で奇麗にでないのが気になります。
> ちょっとぎざぎざしていてもう少し滑らかに表現できたらなぁと思ったのです。えっと、ご自分でベジェ曲線を使って作図したものなどでジャギが出るのでしょうか?
もし、オートトレス機能などで作成したベジェであれば、キレイな曲線にならずギザギ
ザの状態でパスを作成したりするので、画面上でもギザギザに見えます。
円ツールで作成した楕円などもギザギザの状態で見えるのでしょうか?
もし、そうなのであれば何かしら原因があるはずだと思います。
» 890
[890]OS8.6ってAdobe製品と相性が悪い? 投稿者:kei 投稿日:1999-08-11 23:40:00

こんばんわ 会社と自宅で「Mac OS 8.6」と「Illustrator8.0」を使用しているので
すが、プルダウンメニュー内をマウスカーソルで上下していると、不意にメニューが詰
まったりして表示がおかしくなるのです。
頻度は少ないですが「Photoshop5.0」でもなります。
ちなみにOS 8.1/8.5では現象が出ません。
それと日本語フォントも20~25書体程度です。
どなたか同じような現象が出てる人、いませんか?
» 891
[891]デザインの世界に入りたい! 投稿者:enkei 投稿日:1999-08-11 23:51:00

はじめまして。enkeiと申します。
以前より”DTPの壷”を拝見させていただいております。結構、詳しい内容が多くしか
も書き込みしている方々もそれぞれDTPの世界で活躍されている方が多いようなので為
になります。
実は、現在は、全く異なる仕事をしており(某パソコンメーカーにてネットワーク関連
の仕事) DTPとはあまり関係ない内容なのですが、昔からデザイン関連の仕事に最終的
には就きたいと考えておりようやく30歳になり決心しているところです。そこで、
DTPスクールに通い、自宅にもMACを購入し、まずは雑誌のイラストレータで作成した
ものの模擬をして練習している最中です。
しかしながら、現在の本業も多忙であり、なかなかDTPの練習、作品作成などもままな
らない状況です。と、まあ、今の状況などをつらつらと書いてしまったのですが、今、
非常に悩んでます。このような状況で、年令的にも30歳を超えると、DTPの世界に入
るにはきついと思いますし、就職難が騒がれている世の中、DTPは厳しいとも聞いてま
す。
別に給料を上げたいとかは考えてませんが、果たしてこのまま突き進んでいいのかどう
か?DTPの仕事に本当に就けるのか?
そして、今、何をしたらDTP関連の会社に転職する準備ができるのか?だんだん分から
なくなってしまってます。困ったあげく、みなさんの中で同じことを考えている方、ま
たは、すでに実行した方、プロの方からのアドバイスなどありましたら何かヒントを教
えていただきたく思います。
やっぱり、やりたいことをやっていこうと思うことで活力が出るんですよね。
だから、諦めたくないので。協力お願いします!
» 892
[892]QuarkXpress or PageMaker ? 投稿者:yan 投稿日:1999-08-12 06:44:00

初めまして。最近、ここを見つけました。参考になることがたくさんあって、感謝、感
謝です。
悩んでいる事があるので相談させて下さい。
現在、QuarkXpress(以下QX)3.3Jを使っているのですが、QX4.0Jにバージョンアッ
プするか、PageMaker(以下PM)に乗り換えるか迷っています。
QXのバージョンアップの料金が、なんとも納得がいきません。
なんか企業の戦略というか、弱味を握られている様な・・・。
どなたか良きアドバイスをお願いします。
» 893
[893]Re:QuarkXpress or PageMaker ? 投稿者:KOUJI 投稿日:1999-08-12 10:12:00

ボクの個人的な見解では、QX4.0についてはまだ様子を見ているという感じです。
PageMakerはinDesingが発売になったらプロユースのアプリとしては廃れると思うの
で、これからPageMakerへの移行はメリットが少ないと思います。
AdobeはPageMakerの販売継続を発表していますが、ビジネスソフトとしてワープロの
延長線の位置づけとしてと言っていたと思いますしね。これからはQX3.3を入手できない人が4.0を使ってくることが多くなってくるでしょうし、
inDesingが発売になれば移行する人も少なくないと思います。もう少し待てばどちらが
いいのかの結論を迫られるでしょうから、もう少しだけ世の中の動きを見て情報収集
していてもいいのではないですかね。
» 894
[894]Re:デザインの世界に入りたい! 投稿者:cherubim 投稿日:1999-08-12 12:19:00

enkeiさん
こんにちは
 僕自身も28歳でグラフィックデザイン業を個人ではじめるまでは、映像・音響の仕事
に就いており、enkeiさんの気持ちは、結構わかります。
 「映像とDTPの仕事は全く関係ない」と思っていたのですが、近ごろは「そうでもな
いな」と感じています。
 では「ネットワークとDTP」との関係はどうでしょうか?DTPは基本的にコンピュー
タを使用して、それぞれ違う素材を結びつけ、出来上がりを見ている方にわかりやすく
する仕事だと思います。「素材のネットワーク」といえますよね。いかに傷害が少な
く、シンプルにワイヤリング(プログラミング)するかが「キモ」ともいえるネット
ワークの事を、どうやってデザインに結びつけられるかもお考えになると良いと思いま
す。「ネットワークから考えたデザイン」というコンセプチュアルなデザインは、結構
現在流行のミニマルデザインに近い気がしています。かっこいいかも知れませんね!
 自分の物ではなく友人などの方々の名刺やハガキを制作するのも良いかも知れませ
ん。それによって「資料・情報収集」->「レイアウト」->「入稿」->「色
校」->「あがり」という流れがなんとなく理解できますし、他人の物ですので、締
め切りなどの本来仕事にある「制約」を設けることになるので気合いが入ります。あが
りを手にした時の充実感もいいものです。
 僕の場合は個人で仕事を始めたのですが、当初は友人のつてをたどって、仕事を引き
受けていました。今は結構安定している方だと思います。知人に「僕は今日からデザイ
ナーだ!ときめたら、その時からデザイナーなんだよ」といわれて、「どうしたらいい
んだろう」という迷いが消え、「個人でどこまで出来るかやってみよう」という気持ち
になったのでした。持つべき物は友人、知人=恩師ですね。
 DTPの求人に関しては、僕が感じているのは「それほど枠がないわけではない」と
思っています。デザインはプレゼンテーションが大切な1つですので、いかに自分のプ
レゼンテーションが出来るか、また、モチベーションが高いかをアピールできるか、で
変わると思うのです。
 がんばってください!楽しみにしています。
» 895
[895]QT4とType Reunion 投稿者:-狼- 投稿日:1999-08-12 21:29:00

先日、QuickTime4をインストールしたところ、それ以降 Type Reunionが効いてな
い。QT3に戻してみるとちゃんと動作するのは確認。Type Reunionのバージョンは1.2(古いのかな?)OSは8.0です。
どなたか、同じような症状の方、もしくは対処方法ご存じの方いらっしゃいましたら情
報お願いします。う~んどうもDTP関連にはQT4良い話聞かないなぁ。。。
http://thor.prohosting.com/~rou_wolf/
» 896
[896]Re:QT4とType Reunion 投稿者:KOUJI 投稿日:1999-08-12 23:32:00

QuickTime4はQXの動作を不安定にさせたりと、あまりいいことはないのでインストー
ルしないほうがいいみたいです。
» 897
[897]Re2:デザインの世界に入りたい! 投稿者:KOUJI 投稿日:1999-08-13 00:06:00

プロのデザイナーとして厳しいことを書かせていただきます。
30歳からデザイナーとして勉強をしていくのでは少々遅いのではないかと思います。
デザイナーになろうと勉強をしてきた人は、だいたい20~22歳くらいまでに専門学校
や美大などで基礎的なことを勉強して、卒業後どこかの企業でプロのデザイナーとして
の修行が始まるのです。30歳という年齢はデザイン業界では早い人であればAD(アー
トディレクター)レベルの役職についてもおかしくない経歴になってしまいます。企業としても、30歳で経験がないデザイナーの卵を雇うよりは、年齢の若いデザイナー
の卵を雇うことをすると思います。同じ経験のない人間であれば、若い感覚・センスを
優先してしまうのがクリエィティブな仕事の厳しさだと思います。
年齢のギャップを埋めることができるのは、経験と実績だけなのです。好きじゃないと
できない仕事でもありますが、好きだけでは通用しないというのもこの世界の厳しさな
のです。「石の上にも3年」という言葉がありますが、まさにその通りです。
デザイナーとして働き、実力が旬(ピーク)のときにADないしCD(クリエイティブディ
レクター)として活躍する人がほとんどだと思います。
そういう意味では、まったくの異業種でデザインの仕事に関わりのなかったenkeiさん
が、今からデザイナーを目指すというのはいささか遅いのでは?と思います。それでも、デザイナーを目指すというのであれば、相当な厳しいものとなるでしょうか
ら覚悟は必要だと思います。自分より若いデザイナーの先輩やAD、CDに指示され、と
きには罵倒されることに耐えていけますか?せっかく今まで築いてきたネットワークの
技術を捨ててデザイナーを目指すことができますか?また、どうしても印刷物を作る仕事につきたいのであれば、デザイナーは無理だとして
もオペレータとしての道は多少広いと思います。また、ある程度の大きさのある印刷
社であれば、複数のオペレータでの作業を効率化させるためにネットワークを組んで作
業することもあります。
そういう意味ではネットワークやデータベースの構築に長けたオペレータというのはこ
れからの印刷業界では必要とされる存在になるかもしれません。cherubimさんがデザインの仕事をすることができたのは、映像関係の仕事をしていた
からであり、ビジュアルの組立や色について、レイアウト知識など「モノを見せる・伝
える」という共通点があったからであり、そのような訓練がいまに役立っているからな
のです。まったく異業種からの転職に思えてしまいますが、根底にあるものが似ている
からデザイナーになることができたのだということを覚えておいてください。以上、厳しいことを書きましたが、 enkeiさんが本気でデザイナーを目指したらこれ以
上に辛いこともあります。それでもやりたいのかをよく考えてみてください。
最終的には自分で決めることです。後悔しない人生をおくってください。
» 898
[898]re>デザインの世界に入りたい! 投稿者:pclub 投稿日:1999-08-13 13:46:00

enkeiさん、初めまして。
KOUJIさんが書かれている事も一理あると思います。
もし、enkeiさんがプロのデザイナーを目指すのでしたら、相当な覚悟が必要になると
思います。特に印刷に関係してくる仕事の場合、昔ながらの印刷業界の考え方ややり方
がありますので、学校やマニュアルで勉強することが難しいと思います。
プロとなれば、自分が作ったものが1枚(件)いくらでお金をもらうことになりますの
で、「知りませんでした」では済まされないし、会社と違って、全ての責任を自分で取る
ことも覚悟する必要があると思います。いままで私は、多くのデザイナーが使用するアプリケーションの技術サポートをやって
きましたが、何人かのデザイナーや印刷関係の方と知り合いになれたお陰で、デザイ
ナーという仕事の厳しさを知ることができました。でも、DTPに関わりたいという気持
ちは今でも変わりませんので、その人たちをサポートする裏方として居場所を見つけよ
うとしています。具体的には、ネットワーク構築の手伝いや印刷会社で主催するセミナーなどで講師を
やったりしています。DTP関係の会社でもネットワーク(インターネット)は不可欠
で、一般企業とは違うネットワークニーズがありますので、結構面白いです。
現場の人と関わることで、DTPに関する知識も自然と覚えられるし、現場のニーズを把
握(理解)しないと、効率的なネットワークは作れないと思います。これは、一般企業
でも同じ事ですが。ネットワーク業界の方なら分かると思いますが、MCPやCNA・CNEを持っているからと
いって、最適なネットワークが構築できるとは限らないのと同じ事で、「xxxを勉強した
からデザイナーになれる」というものは無いと思いますので、先ずは、自身がイメージ
しているDTPと現実との差を認識したほうがいいと思います。そして、その差を自分で
埋めるだけのやる気と自信があれば、挑戦してみてはどうでしょうか。
がんばってください。
http://www1.neweb.ne.jp/wa/pclub
» 899
[899]re>デザインの世界に入りたい! 投稿者:MasaMurakami 投稿日:1999-08-15 07:19:00

KOUJIさま、こんにちわ。
こちらの掲示板にお邪魔したことがあったかどうか、忘れてしまいました。
大阪でデザインを営んでいる、MasaMurakamiと申します。
初めてでしたら、はじめまして(^^ゞenkeiさんの書き込みで、ちょっとだけ感じたことがあったので、余計な差出口かも知
れないけど‥‥。
僕は、学生時代、ぶらぶらとろくでもない生活をしつつ、いたずらに年月を過ご
した揚げ句、27歳でコピーライターになり、挫折。29歳でデザイナーになりま
した。
KOUJIさんのおっしゃる通り、30歳ちかい年齢となれば当然ディレクタークラス
の実力をもつ者が多く、実際、僕がもぐりこんだ会社でも、僕よりも3つも4つも
若い、しかもかなりの実力を持ったヤツらがいました。
幸いにして、気のいいヤツらばかりで楽しく過ごしてきたし、別に罵倒されるこ
ともありませんでした。が、やはり、仕事ができない、能力が足りないという悔
しさは、結構ツラいものがあります。また、給料も多少は考慮してもらいました
が、やはり同世代の友人と比べると満足できるものではありません。アシスタン
トとしては当然ですね。
僕の場合は、当時導入されはじめたばかりのMacという切り口があり、割とそっち
方面が得意だったので、「これで挽回してやるぜ」と思いつつ、仕事にしがみつ
いていました。頼まれてもない仕事を「やらして~」と貰い(奪い?)、「ビル
管理人」というなんだか有難くないあだ名をいただきました(徹夜ばっかで帰ら
ないから(^^ゞ)。
で、そうこうしてるうちに、知らんうちに年月は過ぎ去るもので、僕も35歳に
なってしまい、なぜかディレクションの真似事もするようになってしまったので
した。相変わらず、徹夜ばっかりしてるけど(;_;)何をつらつらと書きつらねているかというと、要するに、自分さえ納得すればい
いんじゃないかと思う、ということです。
僕は、いろんなラッキーなこともあったし、まわりのヤツらにも助けられたし、
enkeiさんに、「是非、デザイナーになりなさい」ということはできないけれど、
「やめときなさい」とも言えません。
しんどいことは間違いないし、つらいことも多いけど、好きなことをショーバイ
にしてる喜びというものは確かにあります。
KOUJIさんの言われるような大変な側面、そして30歳という後戻りの利きにくい
年齢。それらを理解した上でなら、頑張ってみられてはどうでしょうか。
無責任かも知れないけど、ご参考までに‥‥。
» 900
[900]re>デザインの世界に入りたい! 投稿者:yoh 投稿日:1999-08-16 15:05:00

enkeiさん、こんにちわ。
私がenkeiさんと同じような気持ちでこの業界に飛び込んだのは1年半前の事です。
それまでの私はデザインの勉強はおろかMacさえいじった事がないという有り様で、
スクールへ通う事もMacを買う事も経済的に無理な状況でしたのでまさに飛び込むし
かありませんでした。
未経験で年齢制限もオーバー、おまけに子供もいるので残業は無理という我がままな条
件付きの私をそれでも前の会社はバイトという形で、今の会社では正社員で雇ってくだ
さいました。(今の会社では結局残業も休日出勤もしてますが)
面接ではつたないイラストの作品(手描き)を見せたり頼まれもしないのに履歴書に自
己PR書までつけて、デザインやDTPとは全然関係のない今迄の仕事をどのように取り組
んできか、またその仕事をしていく内にいかにして DTPやデザインに興味を持つように
なったのかという事をわかりやすくまとめた経歴表を作成して見せたりしました。
(今の会社は持って行った作品を見なかったからそれが気に入られたのかもしれない)
どうにか採用され就職には困らなかったものの、飛び込んだ世界は私にとってとてもき
びしいものでした。
炊事場で涙ポロポロ&「テメエ、ゼッタイヌイテヤル!!」の毎日。以前の会社では人
間関係も原因の一つでしたが諸事情もあって今の会社に転職しました。
私の入社と同時にDTPを導入した会社で、たいした経験もない私が一人でまかされてな
んとか1年やって来ましたが出力関係の問題はなくなったものの、仕事を能率良くもっ
とたくさんこなす事や、努力だけではままならない部分も多く、自分の能力を越えたポ
ジションにいる事に限界を感じて「自分の為にも会社の為にも私は辞めた方がいいので
は?」と思い私も再度転職を考えています。
先日社長にこの話をしたところ、指導者的立場の人を雇うからそれまで我慢するよう
に、それで改善されるだろうから新しい人を雇っても続けて欲しい、と言われましたが…。
それでもこの先もし転職するのであれば同じ職種につきたいです。
その時はもう一度ペーペーからやり直したいと思っています。
やっぱり好きなんでしょうかね?
ただKOUJIさんのおっしゃるように「好きだけでは通用しない」と言う事はほんとに実
感しております。味な仕事ですし能力が伴わないとほんとにツライです。
とは言えこれは仕事内容に能力と経験がつり合っていない私の場合なので、他の方は違
うのかもしれません。
enkeiさんに近い立場だった私がどうやって就職できたかをお話するつもりがちょっと
グチッぽい話までしてしまいました。すいません。
たいした話じゃないですがご参考にでもなればと思いまして…。
お互いがんばりましょう。ではでは。
» 901
[901]re>デザインの世界に入りたい! 投稿者:みや 投稿日:1999-08-16 23:28:00

私も30過ぎてこの世界に入りました。もっとも私の場合、デザイナーというよりオペ
レーターで入ったのですが小さな会社なのでデザイン的な仕事もあります。
それまで写真屋でしたのでデザインはもとより印刷のことも何もわかりませんでした。
しかも入社してみたらまだMACを導入したばかりで誰も指導者がいないので独学で勉強
しながらこうやってこちらの皆さんにお世話になっている次第です。
運が良いのか悪いのか、周りも全くわかっていないので未経験でも転職できましたし特
にきついこと言う先輩もいません(それは決して良いことだとは思いませんが)。
何にしても30過ぎてから新しいことをやるのは大変だと思います。「好きだけでは通用
しない」けど本当に好きならある程度覚悟して頑張ってみるのもいいかもしれません。
他の会社の状況がわからないのであまり参考にならないかもしれませんけど。
» 902
[902]re>デザインの世界に入りたい! 投稿者:Joker 投稿日:1999-08-17 03:13:00

みなさんはじめまして。通りすがりに拝見しまして、元来でしゃばりな私も一言書かず
にはいられず、ちょっと失礼をば。KOUJIさんはじめ先輩デザイナの方々のご意見を読ませていただいた限りでは、夢を抱
いて再出発を目指しているenkeiさんに対して、少々脅かし過ぎというかネガティブな
面の強調に過ぎる感があります。
確かに現実を直視するのは大事なことではありますが、何ごとも実行に移す前から悲観
的観測ばかりだとうまく行くこともうまく行かなくなってしまいがちですし、だいいち
実行することの面白みを味わう余裕すらなくしてしまいます。実行が困難だとか成功が
難しい等というのは、少なくともここに書き込みをしているみなさん(私も含めて)が
判断することではありません。それら『結果』は、enkeiさん自身と enkeiさんを直接
取り巻く環境が影響し合って生まれるものなのですから。実行に移さなければ『結果』
は出ません。私自身は、実行するかしないかで悩むよりも実行した上で悩む方が有意義
であると考えますし、可能な限りそうありたいと思っています。本当にやりたいことを
やらない理由はありませんし、やるかやらないか決めかねるというのなら、それはまだ
本当の意味でやりたいと思っていることにはならないのでは、とも思います。年齢につ
いての話題も出てましたが、それこそ取るに足らないことです。若いデザイナが生きた
デザインセンスを持っている等というのは、幻想的迷信であり、新しいものを取り入れ
るキャパシティをなくした年寄りの言い訳であり、そんな台詞を持ち出す時点で自らの
アイデンティティの正当性が危ういことを認めるようなものです。優れたデザイナは何
歳になっても優れているし、若くても古の権威に縛られた保守的デザインの模倣しか出
来ないものも少なくありません。だいたい一人の人間が人として再出発するのに、遅す
ぎるなんてことはないし、ましてやその当人よりも若い人々にそんなことを言われる筋
合いはないでしょう。職業的な批判は、同じ土俵に立ってから持ち出せばよいことだと
思います。些か話が抽象的な思考法論的になってきましたので、私もデザイナとしての(幾らか)
具体的なアドバイスを少々。
まず、デザイナとして、何を見なければならないのかを常に意識していること。良いデ
ザインは、良い観察から生まれます。優れたデザインをたくさん、じっくりと観察する
ことです。ここで大切なのは、「他人が良いデザインだと言うものでも、鵜呑みにして
良いデザインだと思うことはしない」こと。見る人間に媚びるデザインは容易です。私
は本当のデザインとは「見る者に媚びずに、自己の機能美を構築し、それでいて見る者
に共感と納得を与えるもの」だと思っています。自分が本当に良いと思うものを見て、
自分が本当に良いと思う方向を目指してください。
次に、必要以上にセンスというものを意識しないこと。よく、生まれながらのセンスの
良さ云々という表現が耳目に入ります。確かに生まれながらにセンスの良い人間がいる
ことは事実だと思いますし、否定しません。ですが、決してそれが全てではありませ
ん。かなり大雑把な、というよりむしろ投げ遺りな構成を以て「センスの成せる業」と
主張するデザインは少なくありません。表現に主体を置くアカデミックアートの世界な
らともかく、機能美とバランスの鬩ぎあいであるデザインの世界では、緻密な計算や
ディテールへのこだわりなしにセンスのみにまかせた作品が認められる例は多くありま
せん。
それから、アートと違ってデザインには、『顧客』というものが存在します。自己の表
現や面白みのみにとらわれていては、顧客の求めるデザインには辿り着けません。常に
顧客の視点を意識して、単なる利己主義に陥らないようにすることです。これはともす
ると前述の『見る者に媚びる』ことと混同されがちですが、両者には明らかな隔たりが
あるのです。顧客の求める方向性をうまく読み取り、そこに自分の主張を盛り込みなが
ら、顧客の求める一歩先を提示する気構えが必要でしょう。何にしても、常に己に恥じない道を歩んでいれば、結果は自ずとついてくるものと信じ
ています。やらないよりもやってみてください。後悔するよりも反省してください。恥
じるよりも学んでください。そして、ものを創り出すことの純粋な喜びを感じてくださ
い。最後になりましたが、私自身まだまだ若輩者であるにも関わらず、このような上段に構
えた文章を書かせていただいて誠に恐縮です。ですが、私と同じようにこの世界でやっ
ていくことに人生の喜びを見出せる方が増えるかどうか、という場面を見て、いても
たってもいられずに拙い言葉を紡いでしまいました。enkeiさんだけでなく、多くの皆
さんが私と同じ喜びや感動を共有できることを願っています。
JOKER DESIGN STUDIO主宰 JokerP.S.上で書いたことと多少かぶりますが、このサイトの主宰者であるKOUJIさんの書き
  込みには、もう少し相手を思い遣る

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