文字スタイルで小カギを指定
文字スタイルによって字形(異体字?)を指定するにはどうしたらよいかわからず、質問しました。
具体的には、大カギと小カギを混在させて使用したいので、文字スタイルによって小カギにしたい箇所だけを小カギに変えたいと考えています。
以下の投稿で「コカギにしたものを、文字スタイルとして登録しておき」とあるのですが、そのやり方がわかりません。https://dtp-bbs.com/indesignbbs/archives/684_20020615000700.html#6
小カギのところには、小塚明朝proのunicode FE41とFE42を使うつもりです(異体字aalt5)。
それならInDesignタグテキストを使うのはいかがでしょう。
あと、その2文字を禁則文字に追加することをお忘れなく。
他の方法としては、合成フォントをつくり、特例文字としてかぎかっこだけをヒラギノ等、もともとかぎかっこの大きさが小さいフォントに指定する方法もあります。
その合成フォントをスタイルに登録し、小カギにしたいところにそのスタイルを適用してやればとりあえず目的のことはできますね。
スマートかどうかはさておき(^^;
CS3であれば、字形検索置換も使用できます。
さっそくご教示いただきありがとうございました。
教えていただいたやり方で、小カギを表現することができたのですが、重ねて質問させていただきます。
と申しますのは、最終的には段落スタイルの「オーバーライドを消去」しても、消えないような小カギを使いたいからです。
1)けっきょく、文字スタイルでは字形は指定できないという理解でよろしいでしょうか。
2)いき様の、ヒラギノ等を使うやり方の場合は、文字スタイルによるので「オーバーライド」云々という私の目的には適っていると思いました。ただ、小カギにしたいところのみにその文字スタイルを適用するのであれば、合成フォントを使わなくても、フォントをヒラギノにする文字スタイルを作ればよいように思いましたがいかがでしょうか。
ところで、教えていただいた方法を確認している際に気付いたのですが、オーバーライドの消去の挙動で疑問に思うところがありました。
1 字形を指定して(文字スタイルを使わずに)小カギにする。
2 その部分を選択した状態で(段落スタイルに+が表示)、段落スタイルパレットの右の▼から「オーバーライドを消去」する。「+」が消えるが、小カギの字形は残る。
3 同じく選択した状態で(段落スタイルに+は表示されていない)、段落スタイルをAlt+クリックする。小カギの字形が消える。
他の場面では、2も3も同じく「オーバーライドを消去」するための動作と理解していたのですが、これらの二つには違いがあるということでしょうか。ちなみに3の段階では、パレット右の▼からの「オーバーライドを消去」はグレーアウトしています。
はいそうです。
>2)いき様の、ヒラギノ等を使うやり方の場合は、文字スタイルによるので「オーバーライド」云々という私の目的には適っていると思いました。ただ、小カギにしたいところのみにその文字スタイルを適用するのであれば、合成フォントを使わなくても、フォントをヒラギノにする文字スタイルを作ればよいように思いましたがいかがでしょうか。
ここは私の読み違えていた部分でして、標準のかぎかっこと小さなかぎかっこの混在は、同じ段落中に出てくる行も有り得るということでしょうか。であれば合成フォントの必要はありません。
行の中での混在が有り得ないのであれば、段落スタイルを使うことでより素早く適用できるかと思った次第です。合成フォントの特例文字を使えば目的のかぎかっこ以外の文字にうっかりスタイルを与えてしまう心配もありませんし。
気になる点があるにはありますが、ちょっと追試する時間がとれず。
ところで、レスNo.1180の、1)への答え方だと、後からこの記事を読む方に誤解を与えかねないので訂正を。
添付画像に示すように、等幅半角字形やJIS83字形といったものは指定できます。念のため。
> はいそうです。
ありがとうございます。○○が「できない」ということがはっきりすると、たいへんすっきりします。
> ここは私の読み違えていた部分でして、標準のかぎかっこと小さなかぎかっこの混在は、同じ段落中に出てくる行も有り得るということでしょうか。
はい、そういう意味でした。ですので、段落スタイルではなく文字スタイルで指定しました。
> うーん。オーバーライド消去に関しては、私のところでは2も3も同じ挙動だなあ。
> 気になる点があるにはありますが、ちょっと追試する時間がとれず。
もうしわけありません。一部間違いがありました。上記の動作は、AのほうではなくBのほうで生じるのでした。
A 文字スタイルを使わない場合
1 フォントを小塚明朝proにし、字形を指定して小カギにする。
2 その部分を選択した状態で(段落スタイルに+が表示)、段落スタイルパレットの右の▼から「オーバーライドを消去」しても、段落スタイル名をAlt+クリックしても、いずれも小カギの字形は消えました。
B 文字スタイルを使った場合
1 フォントが小塚明朝proになる文字スタイルを適用し、字形を指定して小カギにする。
2 その部分を選択した状態で(段落スタイルに+が表示)、段落スタイルパレットの右の▼から「オーバーライドを消去」する。「+」が消えるが、小カギの字形は残る。
3 同じく選択した状態で(段落スタイルに+は表示されていない)、段落スタイル名をAlt+クリックする。小カギの字形が消える。
>A 文字スタイルを使わない場合
当方においては小カギの字形は消えません。
>B 文字スタイルを使った場合
やはり、小カギの字形は消えません。
以下、根拠がないのでとりあえず独り言だと思ってください。いずれ何らかの手段で確認します。
※当該行に文字レベルでのオーバーライドがあれば、その段落にカーソルを挿入した際、パレット下部のアイコンがそれを示してくれます。消去可能なオーバーライドであればスタイル名の方にも+が付くのだと思います。
※しかし、小かぎに関してはスタイルでの管理ができず、添付画像のようにパレット下部でオーバーライドされていることが確認できてもスタイル名の方には+が付かない(パレットメニューのオーバーライド消去も半輝度表示)のだと思います。
検証に使用したドキュメントを示します。
http://www.seuzo.jp/test/2008-05-23.indd.zip
検証ありがとうございました。
自分の環境でもあらためて試してみつつありますが、思ったより単純にいかないようなので、もう少し整理が付いてから出直すことにしたほうが良さそうです。
ただ、もう一点ポイントを書き忘れていたのですが(不慣れなもので申し訳ございません)、元の段落スタイルのフォントは、小塚明朝ではなくMS明朝を使っています。
そのうえで、小カギにしたい部分のみを(フォント変更か文字スタイルかのいずれかによって)小塚明朝proにする、というのが上で書いたA・Bの作業でした。
元の段落スタイルのフォントを何にするかによって(MS明朝か別の合成フォントか、いずれにしても小塚明朝ではないものを使った場合ですが)、A・Bの結果が変わってきてしまうようなので、出直しさせていただこうと考えた次第です。
MS明朝はTrueTypeフォントであり、FE41とFE42の字形を持たないので、オーバーライド消去することでかぎかっこの字形が標準のものになってしまうわけです。
↑先ほど、上記内容で書き込みましたが……
※少し説明不足な気がしたので追記しておきます。
親となる段落スタイルでTTFを指定し、子となる文字スタイルでOTFを指定しておけば異体字が使えると判断なさったのだと思います。
しかしながらスタイルに異体字を含めることはできない。
したがって段落スタイルのオーバーライドを消去すると、異体字も解除される。
そういう理解で良いかと思います。