マスターオブジェクトが反映されない

はじめまして、よろしくお願いします。
タイトルどおりマスターページにあるものがドキュメントページに表示されなく困っております。
色々確認してみたところ、以下の動作で現象が起きます。
見開きマスターページAの小口側にドキュメントエリアから左右にはみ出るようにオブジェクトを配置します。
マスターAを基準にしたマスターページAAを作成し、オブジェクトを上書き状態もしくは分離します。
この状態で見開きドキュメントページの左右にマスターAとAAを割り当てるとマスターA側のオブジェクトが消えてしまいます。
仕事データでは左A右AAの時にAのオブジェクトが消えたのですが、テスト時は左AA右Aの時にオブジェクトが消えました。
今回は基準マスターを設定せずコピペでAと同様にして作業を進めたのですが、できれば基準マスター使用で進めたいです。
何か解決方法は無いものでしょうか。
環境はMacOS9.2.2/InDesign2.0.2です。

ページ物の「ツメ」等の作成の際に，左右頁で別マスターをあてることは想定されます。
”はる”さんの報告通り検証してみましたが，当方でも再現されました。
事故につながりかねない現象なので，引き続き調べてみたいと思いますが，
他に情報をお持ちの方，ご教授お願いします。

CSでもCS2でも再現することを確認しました。
当方ではこのような場合、子マスターを作成せず、基準となる親マスターを“複製”し、必要な編集を加えて複数マスターを使い分ける手法を採ってきました。
それで問題の現象に気付かなかったのですが、この手法だとたとえばAマスターに配置された全頁共通のマスターアイテムを変更したい場合に手間ですものね。

子マスターを見開きではなく1ページのマスターにして、左右別々に作ればよいのでは？
CS2で試してみたらマスターアイテムは消えませんでした。

> 1ページのマスターにして、左右別々に

うーむ。
それだと、修正が入ってページの左右が入れ替わった際、マスターを手作業で当て直さないといけませんよね。

……私、何か見落としているのかな？

一番よいのは子マスターで親マスターのアイテムをオーバーライドしたり、マスターから分離したりしないことだとは思いますが、

子マスター上で「すべてのページアイテムをオーバーライド」を実行し、「マスターアイテムを隠す」を選択することで、対処できるようです。

子マスター上で「マスターアイテムを隠す」を選択したとき、オーバーライドされていないアイテムが非表示になってしまいますので、先にすべてオーバーライド状態にしておく必要があります。親マスターを修正した場合には、個別に「指定されたローカルオーバーライドを削除」を使って戻していく必要がありますので……あんまり巧い方法じゃぁないですね。

マスターアイテムが表示されなくなる現象は、左右別のマスターを適用した時に（親マスターが？）、右綴じの時は左ページに、左綴じの時には右ページにある時に生じるようです。

＞KOUJIさん
単ページで子マスターを作ると、右綴じだと親マスターの右ページ、左綴じだと親マスターの左ページのみになりませんか？

＞いきさん　梅花藻
親マスターに何を作るかですよね。親マスターに共通する最低限のノンブルと柱文字程度にして、行揃えをノド元に向かって（ノド元から）整列にしておけば、ノンブルとかの対応はできるかと。デザインパーツを子マスターにレイアウト。左右の振りわけが必要な場合は1ページの子マスターを作成して別途デザインパーツを作成するとか。
ページが移動した場合は、ページアイコンのプレフィックスで見分けつくと思うので、適宜修正するしかないのかなと。

どっちにしても、うまい方法じゃないですね…。
作るドキュメントに合わせてどの方法が一番効率よいかになってしまうのだと思います。

私も興味津々で追試してみました。

CSで確認しましたが、マスターページからオーバーライド
するのは関係ないんですよね？ ＞ みなさま


結局の所、基準マスターを単ページで左右２ｐ作って
それを別のマスターを見開きで生成した後で、
左右にそれぞれ当ててマスターを完成させ、
その後、各ページへ見開きマスターを適用し確認しました。

これなら問題なさそうです。奇数/偶数が変化しても
特に当て直す必要は無いかと思いますが、
気になる方はオリジナルデータを公開しますんで、
確認してもらえると幸いです。

ttp://f42.aaa.livedoor.jp/~idscript/IDdocu/
ZIP版 / LZH版 ともに同じ内容です。
制作は Windows版 InDesign CS (3.0.1) となっています。

自宅からですので、検証環境はWin Xp SP2 / InDesign CS2 4.0.5 です。
（梅花藻＠会社 Mac OSX 10.4.9 / InDesign CS2 4.0.5）

＞CSで確認しましたが、マスターページからオーバーライド
＞するのは関係ないんですよね？ ＞ みなさま

残念ながら親マスターのアイテムに対するオーバーライド、もしくはマスターからの分離が関係しています。

現象を詳しく書きますと、
親マスター上のツメ等のページ外にはみ出している塗り足し部分があるオブジェクトを、子マスターでオーバーライドもしくはマスターからの分離を行っている。
上記のオブジェクトが、右綴じでは左ページ、左綴じでは右ページにあり、見開きページで、右：子マスター、左：親マスター（右綴じの場合）、又はその逆（左綴じの場合）を適用したときに、上記の子マスターでオーバーライドされたアイテムが親マスターを適用したページであるにもかかわらず、表示されなくなる。

親マスターを単ページで、右ページ用、左ページ用の２つを作り、そこから見開きの子マスターを作る流星さんのアイデアは面白いと思います。
ですが、試してみましたが、残念ながら上述の現象は回避できませんでした。

どうも、ページ外にはみ出したオブジェクトは基準となるページ（右綴じの場合は右ページ、左綴じの場合は左ページ）にも属していて、影響を受けるのではないかと思います。

ミシマバイカモ 様
あちら（フォーラム）でも、こちらでもお世話になります。

補足説明ありがとうございました。
オーバーライドすることで不具合になりました。

横組（左綴り）で見開きのみのマスターで再実験してみました。
◆マスターの構成
Ａマスター（基準マスター：なし）
　　ノンブル枠を２つ・断ち落としの「ツメ」２つを用意
Ｂマスター（基準マスター：Ａマスター）
　　※Ａマスターから「ツメ」を２つともオーバーライド
Ｃマスター（基準マスター：Ａマスター）
　　※Ａマスターから「ツメ」を２つともオーバーライド
◆各ページの適用状況
２（Ａ）－３（Ｂ）　／　４（Ｂ）－５（Ａ）

このような状況だと不具合が出ますが、次のような状況だと不具合になりません。
◆各ページの適用状況
２（Ａ）－３（Ｂ）　／　４（Ｂ）－５（Ｃ）

だとすると、オーバーライドが全ての原因の発端ですが、
オーバーライドしても問題が発生するとは限らないケースが
確認できました。前回、私がオーバーライドが関係ないと
聞いたのはコレだったようです。すみません。

とすると、派生マスター（ＢやＣ）を出現順に作成して、
以降、基準マスター（Ａ）を当てることが無ければ、
良いことになりそうです。
ということでさらに実験してＡマスターを複製し、
Ｄマスターとしてオーバーライドしない設定で
当ててみました。
◆各ページの適用状況
２（Ａ）－３（Ｂ）　／　４（Ｂ）－５（Ｄ）
結局、この方法が安心かと思われます。

＃ 長くなってしまいました。
　 すいません。

会社からですので、検証環境はMac OSX 10.4.9 / InDesign CS2 4.0.5です。

流星さんのNo.11599の書き込みで問題の解決法が示されたかなと思い、昨日は検証せずにいたのですが……

上記No.11599のDマスターを、Ａマスターを親マスターとする子マスターで作成しオーバーライドなしだと、
２（Ａ）－３（Ｂ）　／　４（Ｂ）－５（Ｄ）
だとダメです。

Ａマスターを複製してＤマスターとする方法だと、No.11586のいきさんの書き込みのように、
＞この手法だとたとえばAマスターに配置された全頁共通のマスターアイテムを変更したい場合に手間ですものね。

という問題が残ります。

結局の所、KOUJI さんがNo.11593で書かれているように、
＞親マスターに何を作るかですよね。親マスターに共通する最低限のノンブルと柱文字程度にして、行揃えをノド元に向かって（ノド元から）整列にしておけば、ノンブルとかの対応はできるかと。デザインパーツを子マスターにレイアウト。

ということでしょうか。
レイヤー等をうまく使って、子マスターでは親マスターのアイテムをオーバーライドしない作り方を心がけるしかないのかと。

もし、仮に既にオーバーライドしたマスターを作ってしまっている場合には、流星さんが書かれたように、親マスターの複製を作ってそれを親マスターの代わりに使用する。と、こういう事かと思います。

返事が遅くなりましたが、色々検証いただいてありがとうございます。
仕事データは流星さんの例のように親Aのツメをオーバーライドして下にずらす
というデザインでしたのでこの場合なら、Aからツメを取って各子マスターに
それぞれツメを作るでいけそうです。
みなさんは左開きの右ページで消える現象が出てますか？
No.11582での発言どおりテストでは自分も流星さんの例で言う５ページ目に
不具合が出たのですが、仕事データでは２ページ目で不具合が出ています。
ただテスト同様左開きではあるのですが、開始スプレッドを見開きになるようにし
左ページが偶数になるようになっていますのでちょっと条件が違いますが。
それで最初を単ページにして同じような条件にしてみたのですが変化は
ありませんでした。
2.0からCS2までで再現されるバグ？な割りにあまり知られてないものなんでしょうか。
CS3でどうなっているかは分かりませんが、時間が合ったら報告フォームで
アドベに伝えてみようと思います

興味深くみなさんの検証を読みました。
結局，
＞親マスターに共通する最低限のノンブルと柱文字程度にして…
ということで仕事をすすめることで一件落着ということでしょうか。

追試中で，発見した現象として
・塗足し部にはみ出すものがオブジェクトであれば，この現象がおきる。
（親フレームをドキュメントエリア内に作成して，オブジェクトをインラインで配置し，ベースラインシフトやアンカーオブジェクト化して塗足し部にはみ出させても，ダメでした）
・塗足し部にはみ出すものがオブジェクト以外ならば，回避できることもある
（たとえば，ドキュメントエリア内にテキストフレームを作成して，段落境界線や下線をつかって色付けをしてオフセット値で塗足し部まで伸ばすと，現象はでませんでした）

まぁ技巧的すぎるし，一般的に適用できるものではありませんので，ご参考まで……