ルビについて
[1203]ルビについて |
投稿者:ちか |
投稿日:2008/05/27(Tue) 13:02:34
すみません。
WinVISTA・CS3です。ルビについてご教授下さい。
普通、読みを分割できない熟語(雪崩(なだれ)など)は、グループルビにして改行時の泣き別れを防ぐと思います。
この機能自体は便利かと思いますが、例えば2文字の、「丁巳」に「ひのと・み」とつけるとします。通常の行中の状態では、グループルビと同じ形で、「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」としたいのですが、赤字が入って泣き別れになったときに、「丁」に対して「ひのと」、「巳」に対して「み」になるようにしたいのです。
いろいろいじくってみたのですが、あちらをたてればこちらが立たずで…。
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WinVISTA・CS3です。ルビについてご教授下さい。
普通、読みを分割できない熟語(雪崩(なだれ)など)は、グループルビにして改行時の泣き別れを防ぐと思います。
この機能自体は便利かと思いますが、例えば2文字の、「丁巳」に「ひのと・み」とつけるとします。通常の行中の状態では、グループルビと同じ形で、「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」としたいのですが、赤字が入って泣き別れになったときに、「丁」に対して「ひのと」、「巳」に対して「み」になるようにしたいのです。
いろいろいじくってみたのですが、あちらをたてればこちらが立たずで…。
[1205]Re: ルビについて |
投稿者:mg |
投稿日:2008/05/27(Tue) 15:24:08
なんか矛盾していうような…
グループルビにしていると、その単語は泣き別れにならないので、通常はそれで、改行指示があったときにモノルビに変更するではだめですか?
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グループルビにしていると、その単語は泣き別れにならないので、通常はそれで、改行指示があったときにモノルビに変更するではだめですか?
[1206]Re: ルビについて |
投稿者:ちか |
投稿日:2008/05/27(Tue) 16:00:04
説明不足で申し訳ありません。
> グループルビにしていると、その単語は泣き別れにならないので、
すみません。
泣き別れにしたい、泣き別れになってほしいんです。
=あくまでモノルビでのオペレーションをしたいんです。
例に出した「雪崩」のようなものは、泣き別れにならないことが前提ですから、あくまでグループルビでいいんですが、「丁巳(ひのと・み)」は、明らかに、「丁」が「ひのと」、「巳」が「み」なわけで、そういうルビに対して、わざわざ字詰めを崩してまで、グループルビにはするべきではないとクライアントの出版社の方針です。
ですから、泣き別れ可能な状態=モノルビを使うことを前提とした上で、泣き別れにならない通常の場合(この状態がほとんどだと思いますが)で、「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」としたいのです。
もちろん、mgさんのおっしゃるように、
> 通常はそれで、改行指示があったときにモノルビに変更する
が正攻法なんでしょうけれど、ひとつ赤字が入ったときに、本来泣き別れになるべきルビを一つ一つ探して、手作業でモノルビに変えていくのはあまりにも非効率かと思いまして。
わかりにくくてすみません。
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> グループルビにしていると、その単語は泣き別れにならないので、
すみません。
泣き別れにしたい、泣き別れになってほしいんです。
=あくまでモノルビでのオペレーションをしたいんです。
例に出した「雪崩」のようなものは、泣き別れにならないことが前提ですから、あくまでグループルビでいいんですが、「丁巳(ひのと・み)」は、明らかに、「丁」が「ひのと」、「巳」が「み」なわけで、そういうルビに対して、わざわざ字詰めを崩してまで、グループルビにはするべきではないとクライアントの出版社の方針です。
ですから、泣き別れ可能な状態=モノルビを使うことを前提とした上で、泣き別れにならない通常の場合(この状態がほとんどだと思いますが)で、「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」としたいのです。
もちろん、mgさんのおっしゃるように、
> 通常はそれで、改行指示があったときにモノルビに変更する
が正攻法なんでしょうけれど、ひとつ赤字が入ったときに、本来泣き別れになるべきルビを一つ一つ探して、手作業でモノルビに変えていくのはあまりにも非効率かと思いまして。
わかりにくくてすみません。
[1207]Re: ルビについて |
投稿者:いき |
投稿日:2008/05/27(Tue) 17:08:40
出展:日本語文書の組版方法(JIS X 4051:2004)
> 4.12.3 c)熟語ルビの処理
> 1.3)熟語ルビを構成するモノルビがついた一つの親文字群を複数行に分割してはならない。ただし、モノルビがついた親文字群と親文字群との間では、複数行に分割してもよい。
まあ、だからといってクライアントへの強制力にはならないと思いますけどね。
非常に消極的な対策としてはテキストアンカーにしてしまうとか。
修正のたび、アンカーマーカーを検索して泣き別れになっていないかチェックするのは面倒ですね。
それならモノルビにしておいて検索置換しても同じことか(^^;
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> 4.12.3 c)熟語ルビの処理
> 1.3)熟語ルビを構成するモノルビがついた一つの親文字群を複数行に分割してはならない。ただし、モノルビがついた親文字群と親文字群との間では、複数行に分割してもよい。
まあ、だからといってクライアントへの強制力にはならないと思いますけどね。
非常に消極的な対策としてはテキストアンカーにしてしまうとか。
修正のたび、アンカーマーカーを検索して泣き別れになっていないかチェックするのは面倒ですね。
それならモノルビにしておいて検索置換しても同じことか(^^;
[1208]Re: ルビについて |
投稿者:(-_-メ) |
投稿日:2008/05/27(Tue) 17:42:19
丁巳が、なぜ(ひのと・み)じゃダメなんですか?
クライアントがそうしてほしいならそうすればいいだけでは?
(ひの・とみ)とすると、親文字の読みの区切りを無視したものに
なってしまいますよね。
クライアントの意向を無視してまで、なぜそういう形にしたいのか
理由が書かれていないのでなんとも。
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クライアントがそうしてほしいならそうすればいいだけでは?
(ひの・とみ)とすると、親文字の読みの区切りを無視したものに
なってしまいますよね。
クライアントの意向を無視してまで、なぜそういう形にしたいのか
理由が書かれていないのでなんとも。
[1209]Re: ルビについて |
投稿者:ちか |
投稿日:2008/05/27(Tue) 18:00:04
いきさん、(-_-メ) さん、どうもありがとうございます。
いきさん
そうですね。
2文字くらいなら、グループルビにして泣き別れさせなくても、見た目にあんまりわからないのでしょうけど、
これの応用で4文字、5文字となってくると、文字間が空いておかしくなりますからね。
(-_-メ)さん
もちろんおっしゃる通りなのですが、
「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」の方が、
体裁が良くて読みやすいというのが、編集者の意向のようです。なんだかなぁ…。
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いきさん
そうですね。
2文字くらいなら、グループルビにして泣き別れさせなくても、見た目にあんまりわからないのでしょうけど、
これの応用で4文字、5文字となってくると、文字間が空いておかしくなりますからね。
(-_-メ)さん
もちろんおっしゃる通りなのですが、
「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」の方が、
体裁が良くて読みやすいというのが、編集者の意向のようです。なんだかなぁ…。
[1210]Re: ルビについて |
投稿者:いき |
投稿日:2008/05/27(Tue) 19:06:48
前掲「日本語文書の組版方法」を根拠にルビの親文字の分割禁止をクライアントに提案してみるという選択肢は考えられませんか?
#その上で、どうしてもということであればルビの泣き別れを容認してもらうとか。
#↑ああ、すみません。そういう言い方をすればクライアントによってはルビの親文字の分割禁止に賛成してくれるかも、という淡い期待があっての提案なので……クライアントによっては迂闊に提案しない方が幸せかも。
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#その上で、どうしてもということであればルビの泣き別れを容認してもらうとか。
#↑ああ、すみません。そういう言い方をすればクライアントによってはルビの親文字の分割禁止に賛成してくれるかも、という淡い期待があっての提案なので……クライアントによっては迂闊に提案しない方が幸せかも。
[1211]Re: ルビについて |
投稿者:こに |
投稿日:2008/05/27(Tue) 19:13:57
肩付きルビの場合、親文字2文字に対してルビが3文字と1文字のようなときに、親文字1文字あたりルビ2文字づつ振るのは、ごく普通に行われていると思います。
例えば、佃煮に「つくだに」とルビを振るような場合、「つく だに」と親文字1文字に対してルビ2文字づつ振ってあるのは文庫などではよく見かけます。
もちろん、出版社(の編集あるいは校閲)のハウスルールによって一概には言えないでしょうが。
ちなみに、モリサワさんの「MC-B25」に搭載されているグループルビの機能では、熟語ルビが行末で分割される場合、分割された親文字ごとにグループルビ処理やモノルビ処理を行っているようです。これだと泣き別れが発生しても個別に処理しなくてよさそうなので、手間が増えずにすみそうです。
このような機能を是非InDesignにもと、アドビさんに直接要望をしてありますが、実現してくれるのはいつのことか...(_ ̄ )
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例えば、佃煮に「つくだに」とルビを振るような場合、「つく だに」と親文字1文字に対してルビ2文字づつ振ってあるのは文庫などではよく見かけます。
もちろん、出版社(の編集あるいは校閲)のハウスルールによって一概には言えないでしょうが。
ちなみに、モリサワさんの「MC-B25」に搭載されているグループルビの機能では、熟語ルビが行末で分割される場合、分割された親文字ごとにグループルビ処理やモノルビ処理を行っているようです。これだと泣き別れが発生しても個別に処理しなくてよさそうなので、手間が増えずにすみそうです。
このような機能を是非InDesignにもと、アドビさんに直接要望をしてありますが、実現してくれるのはいつのことか...(_ ̄ )
[1212]Re: ルビについて |
投稿者:いき |
投稿日:2008/05/27(Tue) 20:11:56
>「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」の方が、
>体裁が良くて読みやすいというのが、編集者の意向のようです。なんだかなぁ…。
それについては問題ありません。ルビの親文字を複数行に分割することについては好ましくない、というのがJIS X 4051:2004における提言(強制力はない)です。
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>体裁が良くて読みやすいというのが、編集者の意向のようです。なんだかなぁ…。
それについては問題ありません。ルビの親文字を複数行に分割することについては好ましくない、というのがJIS X 4051:2004における提言(強制力はない)です。
[1213]Re: ルビについて |
投稿者:まる |
投稿日:2008/05/28(Wed) 00:09:07
ちか様
たしかにルビ関係の処理は出版社によってマチマチで、
InDesignでは対応できないのが現実ですね。
うちは出版社でもありますが、変に伝統とこだわりがあるだけに、
かえって厄介ですね。
ちなみにうちでは、別掲の図版のように、「それぞれの文字に対して中付き」が基本で、
ただし、ルビとルビの間は極力明けないようにし、
親文字の前に漢字がきたときは、前の文字に文字かけなし、
平仮名・約物のときは、前の文字に2分まで許容で、
行末にきたときは、前の文字が漢字であれば、親文字の前後に4分アキとなります。
>赤字が入って泣き別れになったときに、「丁」に対して「ひのと」、「巳」に対して「み」になるようにしたい
私には何の解決策もないのですが、
この場合、組版的には、行末の「丁」の字に対して、肩付きのルビがどう付くかも
興味のあるところです。
「丁」の下に2分アキを作るのか、ルビ1字分だけ親文字の上にはみ出るのか。
それによってもオペレーションはずいぶん違いますね。
前後しますが、
>ひとつ赤字が入ったときに、本来泣き別れになるべきルビを一つ一つ探して、手作業でモノルビに変えていくのはあまりにも非効率
>「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」の方が、
>体裁が良くて読みやすいというのが、編集者の意向のようです。なんだかなぁ…。
本来、泣き別れになるルビを探し出し、正しい字の送りを指示するのは、編集者の仕事のはずですけどねぇ。
最近の(大手の)編集者は、「意向」はあるけど、それを正しく指定できないという人が多いようです。
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たしかにルビ関係の処理は出版社によってマチマチで、
InDesignでは対応できないのが現実ですね。
うちは出版社でもありますが、変に伝統とこだわりがあるだけに、
かえって厄介ですね。
ちなみにうちでは、別掲の図版のように、「それぞれの文字に対して中付き」が基本で、
ただし、ルビとルビの間は極力明けないようにし、
親文字の前に漢字がきたときは、前の文字に文字かけなし、
平仮名・約物のときは、前の文字に2分まで許容で、
行末にきたときは、前の文字が漢字であれば、親文字の前後に4分アキとなります。
>赤字が入って泣き別れになったときに、「丁」に対して「ひのと」、「巳」に対して「み」になるようにしたい
私には何の解決策もないのですが、
この場合、組版的には、行末の「丁」の字に対して、肩付きのルビがどう付くかも
興味のあるところです。
「丁」の下に2分アキを作るのか、ルビ1字分だけ親文字の上にはみ出るのか。
それによってもオペレーションはずいぶん違いますね。
前後しますが、
>ひとつ赤字が入ったときに、本来泣き別れになるべきルビを一つ一つ探して、手作業でモノルビに変えていくのはあまりにも非効率
>「丁」に対して「ひの」、「巳」に対して「とみ」の方が、
>体裁が良くて読みやすいというのが、編集者の意向のようです。なんだかなぁ…。
本来、泣き別れになるルビを探し出し、正しい字の送りを指示するのは、編集者の仕事のはずですけどねぇ。
最近の(大手の)編集者は、「意向」はあるけど、それを正しく指定できないという人が多いようです。
[1222]Re: ルビについて |
投稿者:ちか |
投稿日:2008/05/28(Wed) 12:17:51
ご投稿いただきました皆様、ありがとうございました。
同じ出版社の中にも活字時代からの人とそうでない人、こだわりの強い人や(いい意味で)いい加減な人など、
いろいろな要望に応えるのが大変なのは、どこも一緒みたいですね。
出版社も厳しいご時世ですから、細かい校閲などは、
どうしても組版会社任せになってしまうのかなぁと思います。
次バージョンでは、親文字1文字ずつに対する「モノルビ」的な情報を保持した上で、
熟語全体としてどう振るのかという細かい設定ができるようになってくれるとありがたいですね。
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同じ出版社の中にも活字時代からの人とそうでない人、こだわりの強い人や(いい意味で)いい加減な人など、
いろいろな要望に応えるのが大変なのは、どこも一緒みたいですね。
出版社も厳しいご時世ですから、細かい校閲などは、
どうしても組版会社任せになってしまうのかなぁと思います。
次バージョンでは、親文字1文字ずつに対する「モノルビ」的な情報を保持した上で、
熟語全体としてどう振るのかという細かい設定ができるようになってくれるとありがたいですね。
[1223]Re: ルビについて |
投稿者:いき |
投稿日:2008/05/28(Wed) 12:36:42
> 次バージョンでは、親文字1文字ずつに対する「モノルビ」的な情報を保持した上で、
> 熟語全体としてどう振るのかという細かい設定ができるようになってくれるとありがたいですね。
もちろんそういう方もいらっしゃるでしょうが、私はJIS X 4051に準拠している今の仕様に文句はありません。
現在、ルビの親文字を分割する処理を要求されるものがないから言えることではありますが。
どうしてもそういった処理が必要なら、モリサワMC-B2導入を含む別の手段を模索すると思います。
> 熟語全体としてどう振るのかという細かい設定ができるようになってくれるとありがたいですね。
もちろんそういう方もいらっしゃるでしょうが、私はJIS X 4051に準拠している今の仕様に文句はありません。
現在、ルビの親文字を分割する処理を要求されるものがないから言えることではありますが。
どうしてもそういった処理が必要なら、モリサワMC-B2導入を含む別の手段を模索すると思います。
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