ご報告：やっと文字化けする方法分かりました。

過去ログ「[744] EPS書き出し時はサブセット禁止？」で皆様にはお世話になりました。特にchizu様には大変ご協力をいただきありがとうございました(お礼が遅くなり申し訳ございませんでした)。
　あの後も、サブセットのEPS書き出しに問題は発生しておりませんでした。が、先日ふと思い立ってAdobeのサポートに聞いてみたら、「どうやら出荷前のテストの段階で欧文の文字が化けたらしいのですが……。」というヒントまでは得られました。
　そこで今日、日曜なのに出勤して早速テストしました。次のようにするとプリント結果が文字化けします(MacとWinのデモ版で確認)。

手順
　1.プリンタにインストールされていない欧文書体で文字組みする(念のため100文字くらいランダムに打ってください)。
　2.EPS書き出しする(とりあえずサブセットで)。
　3.EPSを書き出した元のドキュメントに貼る。
　4.EPS画像と文字組みの上に半透明な矩形を描く。
　5.プリントする。

　やってみると張り込んだEPSの文字は正しく出力できて、InDesignで組んだ文字のどこかが文字抜けしていたり、同じフォントの違う文字になったりします。
　この現象は、サブセットでも、完全にしても発生するようです。また、InDesignのEPSを貼ったから発生するというわけでも無いようです。Illustrator 9から書き出したフォント埋め込みEPSでも発生します。そして、日本語フォントでは確認できませんでした。
　推測ですが、InDesignの半透明効果が、EPSに埋め込まれた欧文フォントを正式なフォントと正しく区別できないために起きる現象かと思います。この現象をAdobeはInDesignから書き出したEPSの不具合と勘違いしてるのだと思われます。
　結局、現状では欧文を埋め込んだEPSをInDesignに貼る場合は、透明効果と重ねない注意が必要のようです。

　最終出力の前にプリンタフォントの入っていないPSプリンタで出力テストすれば確認できることですが……(欧文のROMってはずせるのかな)。もしくはEPS書き出しして、またInDesignに貼って高解像度表示にすれば……(めんどうだ)。

　あまり、丁寧に調べたわけではないのでどこか間違っているかもしれません。ぜひ、みなさんも試してみてください。

こんにちは。なつかしいですね^^

MM岩手さんの手順のように試してみたところ、
・和文フォントでは全ての場合で正常
・配置するEPSの書き出しを「完全」で書き出したものを配置して
　「サブセット」で出力したもの
　　－－－Type1・OTFともにInDesignで組んだ文字のほうで異常
・配置するEPSの書き出しを「完全」で書き出したものを配置して
　「完全」で出力したもの
　　－－－Type1→正常　　OTF→InDesignで組んだ文字のほうで一部異常
・EPSを配置せずに「サブセット」か「完全」で出力したもの
　　－－－Type1・OTFともに正常

のように配置するEPSの書き出しが「サブセットでも、完全にしても発生」しましたが、
「なし」にして書き出したものを配置したドキュメントは正常に出力されました。
また、プリンタ出力で試したものをEPSに書き出し、それぞれをFACILISに読み込んで
PSに書き出し、RIPを通してみても同様な結果になりました。
（RIPを通すといってもプレビューで確認しただけです。版は出していません）

欧文フォントはプリンター・セッターにはないGill Sans Light（Type1）と
InDesign2.0付属欧文フォントのAdobe Caslon Pro-Regular（OTF）を使用しました。

私のところではこうなりましたが、環境がことなれば違うのかもしれません。
ご参考まで。

chizuさん、ありがとうございます。

>「なし」にして書き出したものを配置したドキュメントは正常に出力されました。

　やってみました。本当ですね。おどろきました。InDesignのEPS書き出しは、配置画像内に出力に必要だが埋め込まれていないフォントを見つければ埋め込んでくれるのですね。
　でも欧文のみなんですね……。おしいっ。

話が脱線しますが、Quarkをメインの環境においては、
「InDesignのEPS書き出しは、配置画像内に出力に必要だが埋め込まれていないフォントを見つければ埋め込んでくれる」
ということは、もしかして大発見ではないですか。
QuarkからAutoPrintとかでガンガン書き出したEPSをInDesignで面付けや大張りしまたEPS書き出し。これをRIPのホットフォルダにぶち込んで出せるということじゃないですか。これは速い！
これまで、欧文はプリンタドライバ経由で埋め込んでたという方が多いと思います。あのかったるい待ち時間いらないってことですよね。
あっ、でもうちのRIP、showpageコマンドの追加機能なかった……。昔、Mac Perlでドロップレット作ったのどこいったかな……。
すいません、独り言でした。

1295で書き忘れがありました。
・配置するEPSの書き出しを「サブセット」で書き出したものを配置して「サブセット」で出力したもの
・配置するEPSの書き出しを「サブセット」で書き出したものを配置して「完全」で出力したもの
の結果ですが…忘れたので明日一応追加します。せっかく試したので（笑）

>でも欧文のみなんですね……。

そうでしたか。和文と欧文の混在したものの配置は試していませんでした。
でも、私はInDesign EPSをInDesignに配置することはほとんどしないので特に不自由しないだろうと思います。また、配置したとしても透明部分に重ならなければ問題ないようですし。
もしも欧文フォントを使ったInDesign EPSを配置して透明部分に重ねるときや他の人からデータをもらった時は忘れずに気をつけようと思います。
いい情報をありがとうございました。

それより、過去ログを読み返してみてふと思ったのですが、

せうぞーさんの書かれた：
>まあ、完全といっても欧文フォントだけのことですから、たい
>したことではないと思います。

の一文。多分このことをご存知だったのではないでしょうか。ちがったらすみません。
ちょっと気になったので ^.^
それでは。

chizuさんへ

IllustratorのEPSを配置した場合も文字化けします。
InDesign EPSの問題ではなくInDesignの半透明効果の問題です(たぶん)。

　それと、EPS書き出しで「なし」以外は、日本語フォントも埋め込まれます。
PDFと違い、アウトラインプロテクトフォント以外全てです。

……あらためて読み返すと、私の文章って分かりづらいですね。ほんとに申し訳けありません。

>……あらためて読み返すと、私の文章って分かりづらいですね。ほんとに申し訳けありません。

そんなことありませんよ。全部分かりやすいです。
上の私の文章で何か勘違いされたのでしょうか？？（笑）

>そんなことありませんよ。全部分かりやすいです。
ありがとうございます。
これからもよろしくおねがいします。

1295の書き忘れを追加する、といっていたので追加しておきます。
・配置するEPSの書き出しを「サブセット」で書き出したものを配置して「サブセット」で出力したもの
　－－－Type1→正常　　OTF→InDesignで組んだ文字のほうで一部異常
・配置するEPSの書き出しを「サブセット」で書き出したものを配置して「完全」で出力したもの
　－－－Type1・OTFともに正常

また、1298の一部訂正（笑）
・7行目
（誤）「私はInDesign EPSをInDesignに配置することはほとんどしないので」
（正）「私はInDesign EPSやIllustrator EPSをInDesignに配置することはほとんどしないので」
・9行目
（誤）「もしも欧文フォントを使ったInDesign EPSを配置して透明部分に重ねるときや」を
（正）「もしも欧文フォントを使ったInDesign EPSやIllustrator EPSを配置して透明部分に重ねるときや」
訂正いたします。

さあ忙しいぞ～　遊んでるヒマない（笑）

chizuさん、おかげで私も

「InDesign上では欧文フォントを使用した配置EPSに、透明効果を重ねない」

のがベストな解決法だと納得できました。

はじめに自分でも書いてましたが、その時点では納得できなくて。すごく不安だったんです。
やっぱり、そうですよね、それでいいんですよね。なるほど。
ほんとにありがとうございました。

いまさらですが、私も色々と試してみました(^^;;
chizuさんの検証と同じGill Sans Light（Type1）とAdobe Caslon Pro-Regular（OTF）を使用し、
試してみたのですが、なぜかchizuさんと結果が異なってしまいました。
例えば配置するEPSの書き出しを「サブセット」で書き出したものを配置し「サブセット」でプリントしたものの場合、
chizuさんの結果では、InDesignで組んだOTFで異常がみられましたが、
私の場合、配置したEPSのType1フォントで異常が見られました。
おかしいなと思い、色々と試したところ、
InDesignで組んだ文字と配置したEPSの重なり順を変えただけでも結果が異なってしまいました。
「先にEPSを配置してから、InDesignで文字組みし、半透明の矩形を描いた」場合と、
「InDesignで文字組みをした後、EPSを配置し、半透明の矩形を描いた」場合では、結果が異なるみたいです。

やはり欧文フォントを使用した配置EPSには、透明効果を重ねないというのがベストな解決法のようですね。
MM岩手さん、chizuさんありがとうございました。

亀レスですいません。

YUJIさんありがとうございます。
もしよかったら、この件もトラブルデータベース(出力)にご登録をお願いします。

> もしよかったら、この件もトラブルデータベース(出力)にご登録をお願いします。

了解しました(^_^)
近日中にTroubleの方に記述させていただきます。
色々とありがとうございました。

たびたびすいません。
本日、この件についてStudy Roomのほうにも記載しようと思い、色々と試していたんですが、
プリントをする時に、プリントダイアログのグラフィックのところで、
「PPDフォントをダウンロード」にチェックを入れてプリントしたところ文字化けしませんでした。
皆さんのところではどうでしょうか？

「PPDフォントをダウンロード」は試していましたが、わたしのところでは透明部分が重なったところが全部文字化け状態でした。気持ちわるかったです（笑）

ちなみにプリンターはOKI MICROLINE 1035PSで試しました。

InDesignに配置するのは、InDesignのデータは元データを開いてコピーペーストで配置、IllustratorのデータはAI形式でリンク配置するのが一番いいのではないでしょうか。どうしてもEPSで配置しなければならない理由がありますか？

それもそうです。……ただ、私個人は、EPSの使えないソフトはプロの使うDTPソフトではないと考えます。画像をあらかじめPS化しておくことで、編集ソフトに負担をかけなくてすむのが、プロがEPSを使う理由だったはず。
もし、AIの不都合としてあげるなら、AIがPDFになったことで、埋め込みできないフォントが多くなったことでしょうか。OCFのDynaとか古いNisとかです。Winユーザーにはあまり関係ないかもしれませんが、昔からのMacユーザーはこの問題に悩まされる場合が多いようです。
埋め込みできなくてもプリンタに書体入っていればいいことなんですが。でも、プリンタフォントレスDTPがInDesign最大の魅力であると思うので……。
結論、やはり現状ではEPSもちゃんと動作してほしいと思います。せめて、会社のプリンタ全てが、PDF1.4ネイティブ対応に切り替わるまでは……。DoToP使ってますんで、1.4ネイティブの面付けまではできるんですが。そっから先がまだできない。
今日現在、日本の99%以上の環境では、PDF1.4をネイティブに処理できないはず。プリンタドライバを経由したりして、どこかの段階でPDFからPS変換してる。
いずれはPDFかもしれません。たぶんPDFは、そのものをドキュメントとして編集できるようになるのでしょう。AcrobatのTuchUpのように。そのため、埋め込める書体に制限があるのでしょう。それが可能になるくらいの時代になったら、全面的にPDF化します。
でも、現状では、必要ないのにPDF化したくない。時間をロスするから。
もう1つだけ、PDFのおかげで書体を埋め込めるようになったとよくいいますが、QuarkのようなEPS中に書体を埋め込めない、珍しいDTPアプリには、便利なのでしょう。InDesignやEDICOLORのように普通にEPS中に書体を埋め込めるアプリでは、PDFのメリットってなんでしょう。あえて、PDF化して、そしてもどして。意味無いどころか無駄と考えるのは私だけでしょうか。

>InDesignやEDICOLORのように普通にEPS中に書体を埋め込めるアプリ...

InDesign2でEPS書き出しする場合のことですが、
EPSにフォントを埋め込む、のではなく、フォントを曲線化してしまえば良いことではないかと思うのですが。
透明スタイルの設定で、強制アウトライン、の設定をしておいて、その
スタイルを使ってEPS化すれば、InDesign2で管理できているフォント
に関してはすべてアウトライン化されたEPSが出来上がります。
QXのEPSでも、イラレのEPSでも、配置されたEPS中のフォントに関してもアウトライン化されますし。
文字に線幅がついている場合、InDesign上でアウトライン化すると
悲惨なことになりますが、この方法ですと、見た目通りにアウトライン化
されるので、私は重宝してます。
特に、InDesignを持っていない所に出力させる場合、有効だと思うの
ですが。透明を使っていても、問題になったことはないです。
ただ、文字に境界のぼかしを使っているとき、変になるようですが。

なお、このスレッド全体をよく読んでないんで、見当ちがいでしたら
ごめんなさい。

エキストラさんへ
斬新ですね!　えらく邪道な気もしますが……。
でも、そのテク使えるかもっ!
「うちはPostscript 3ですが、レベル2で保存してください」
なんていうこまった印刷会社にもデータ入稿できるかも。
まちがいなく、知ってて損はしないテクですね。
すばらしいっす。

YUJIさんへ
　ありがとうございます。PPDフォントのダウンロードは常にONなので、気にしてなかったのですが、あらためてやってみましたが化けました。
　ちなみに実験したフォントはなんでしたでしょうか。よろしければ教えてください。

> EPSにフォントを埋め込む、のではなく、フォントを曲線化してしまえば良いことではないかと思うのですが。

なるほど、そういう方法もありますね。
勉強になりました。ありがとうございます。

> ちなみに実験したフォントはなんでしたでしょうか。よろしければ教えてください。

Gill Sans Light（Type1）とAdobe Caslon Pro-Regular（OTF）です。

ついでですが、InDesign2に配置されたPDFが、完全にフォント
埋め込みされていると、そのフォントもアウトライン化されて
EPSにできます。
写研PDFで確認しちゃった（笑）ので、なんか、ますます邪道な
世界になりそうです。

> Gill Sans Light（Type1）とAdobe Caslon Pro-Regular（OTF）です。
Adobe Caslon Pro-Regularで試しましたが、PPDフォントをダウンロードしても、やはり化けてしまいました。ちなみにプリンタの電源を入れ直してもやっぱり出ますか？

> Adobe Caslon Pro-Regularで試しましたが、PPDフォントをダウンロードしても、やはり化けてしまいました。ちなみにプリンタの電源を入れ直してもやっぱり出ますか？

Study Roomのサンプルでは化けませんでしたが、透明効果を適用した矩形をずらして半分だけテキストにかかるようにして試したら、みごとに化けました。
条件が変わると化け方も変わるみたいですね(^^;;

YUJIさんへ

>条件が変わると化け方も変わるみたいですね(^^;;

たびたび、ありがとうございました。
残念ながら、Adobeさんが透明効果のバグを直していただくまでは注意して使うしかないようですね。

エキストラさんへ
曲線化やってみました。
先に言っておきますが、私は曲線化はおすすめしません。こうすれば、Illustratorで開ける……とも限らないみたいだし、なにより重いっす。やっぱり邪道です。
でも、おもしろいっすよねこれ。なんかうれしいっていうか、わくわくする。なんでですかね?
エキストラさん、役に立つTIPSを教えていただきありがとうございます。

みなさんへ
InDesignの勉強部屋 / Trouble　2.0J / 出力関連にYUJIさんが詳しく丁寧に説明してくださってます。ぜひ見てください。