コラム(1) 紙と森林木を切ることは悪いことか、紙・紙パ産業は悪か

紙と紙パルプ産業は本当に、「森林を破壊し、球環境を破壊している」のでしょうか、また本当に、「木を切ることは悪いこと」でしょうか。

2002年4月1日、今回は気になることがありトップページに記します。それは今年行われた高校の入試問題のことです。

「木や石油は球の資源である。紙袋やビニール袋を減らすためにマイバッグを持っていこう」とごみの減量化・リサイクルのため、買い物袋持参を進めるマイバッグキャンペーンの主旨は非常によいのですが、その中で「紙袋は木からできており、沢山の木が切られている」というくだりがあるのです。ショックでした。

このように「紙は木から作られている。球資源である木は球環境によい」。したがって、「その木からできている紙は球環境を破壊している。また紙を生産している紙パルプ産業は森林を破壊し、球環境を破壊する産業だ」という考え方は、最近は誤解だと理解が進みかなり少なくなってきておりますが、「木を切ることは悪いことだ」との思いとともに、いまだ根強く残っているようです。

資源を有効に使い、植林などを行っている紙パルプ産業。本当に紙と紙パ産業は森林を破壊し、球環境を破壊しているのでしょうか。木を切ることは本当に悪いことでしょうか。問題提起も含めて、整理をしてみました。

なお、本ホームページの関連サイトをご覧ください。

「FAQ」

「紙と環境」

また、「FAQ」(17)の中に、今年3月、鳥取県庁のメルマガ「とっとり雑学本舗」に掲載された「森を守ることは、森の木を切ること?」を引用させていただきました。元の「日野川源流木材需要拡大フォーラム」に参加された方の感想です。なんとなく木は切らないほうがいいと思っていたが、思わず「目からウロコ」だったお話です。なかなかよく纏まっており、参考になります。「とっとり雑学本舗」

 

皆様から貴重なご意見、ご感想など頂けたらと思います。

 


 

この問題提起に何人かの方々から、貴重なご意見・ご感想を頂きました。有難うございました。

 

ご賛同の人がすべてでしたが、要約しますと、『風潮で口は出すが実態に無関心な人を含めて、本質・実態を知らないで「木を切ることは悪いことだ」と一義的に頭から考えている人達、特に教える立場にある先生方やマスコミ(かなり理解が進んできましたが)に如何に知ってもらうか、これが大事なこと』です。そして、そのために、『時間が掛かるかもしれないが、業界はじめ関係者は、今まで以上に根気よくPR・啓蒙をして理解を深める努力が必要』だということです。今後ともPRしていきます。

(2002年4月1日、5月1日付け)

 


更新日時:(吉田印刷所)

公開日時:(吉田印刷所)